転職を成功させるには~その1「貯金(カネ)」

転職を成功させるには~その1「貯金(カネ)」

今回のブログに興味を抱かれたというコトは、現在の仕事に満足できない、あるいは将来の夢目標を叶えるために苦悩している読者さんなのではないかと推察します。転職すべきかとどまるべきか、煩悶と懊悩を繰り返す日々を過ごす。

その辛さは、僕にも痛いほど良く判ります。そこで今回は、僕自身の体験をもとに、転職を成功させるための方法論について提示させていただきたいと思います。

転職をするにあたり、そもそも自主退職というものが思った以上にストレスがかかり、莫大なエネルギーを消費させられるのですが、転職を成功させるのはそれ以上に難しいという現実があります。

転職を決断する前によく考えていただきたいのが、「カネ・ウデ・コネ」、その時点でこれら3つが最低限、自分に備わっているか? まずは冷静になってじっくり自己分析しなければなりません。

これらのうち、どれか一つでも不充分であると認識したなら、転職はいったん見合わせ、これら3つの必須アイテムを装備すべく準備に取りかかるべきです。

現在、僕が転職に成功し、やりがいある仕事を存分に満喫できるようになった理由について、失敗の数々となった実体験をもとに、3回シリーズで綴っていきたいと思います。まずは「カネ」について。

 

正社員を辞めて初めて判る、想定外の「痛い支出」の数々

僕も無職状態になって初めて判ったコトですが、転職活動が続けば続くほど、その経験がない皆さんが想像している以上に多額の出費を強いられるコトになります。

2回目の転職先では介護の資格を自腹で取得するよう業務命令が下り、介護職員初任者研修の資格が取れるまでの間は時給800円のパート生活でした。

記憶に間違いがなければ、僕が受講した研修は8万円ほどかかりましたので(昼食代や実習に必要な備品、雨天時の往復バス料金も含みます)、パートで稼いだ賃金は研修費でほぼ相殺された計算になります。つまり、その月は実質的に収入ゼロでした。

一方、支出の方はというと、通常の生活費に加えて、その間は国民健康保険と国民年金のいずれも自己負担でしたので、これらの支出もバカになりませんでした。合わせて5万円ほど納めていたと思います。

さらに、国民の義務として住民税も納入しなければならないワケで、合計で毎月6万3千円ほどの「想定外の痛い支出」がありました。

僕は幸い、無職期間が2ヶ月で済みましたが、転職活動が長引くほど貯金を切り崩していかなければなりません。それ以外にもハローワークや求人先までの交通費、履歴書や証明写真代、場合によっては僕のように完全自費での新たな資格取得を命じられる状況も想定されます。

毎月の生活費はこれまでの経験から逆算できると思いますが(把握できていないのであれば、レシート類や預金通帳の記載をもとに月の支出を試算するコトをオススメします)、不慮の事故やケガ、身内や友人の冠婚葬祭など、いくら倹約をしても想定外の出費が嵩むリスクを想定しておかなければなりません。

特に、天引き生活に慣れ切ったサラリーマン諸氏につきましては、無職生活には想定以上の支出を伴う現実を知っていただきたいと思います。

この手のアドバイスでは、最低3ヶ月分の生活費に相当する預貯金が必要といわれているようですが、僕の体験からいわせてもらうと、最低でもその倍、半年分の生活費に相当する蓄えが必要だと思います。

それだけあれば、当面はそう焦るコトなく、物理的・精神的に豊かな生活をキープしながら転職活動に集中できるからです。

 

地獄の沙汰もカネ次第!?

あらためて繰り返さずとも先刻承知でしょうが、再就職できるまでは無収入での生活が続くワケですから、その間を食いつなぐための蓄えが必要になります。

僕は過去、就職浪人になりたくないと焦り、無職状態が続く生活に対する恐怖感から、冷静な判断ができないまま転職を急いだがために、2回とも転職に失敗したと分析していました。

そこで3回目の転職にあたっては、時間をかけて就職先と自らの適性を分析し、納得できる転職先が見つかるまで徹底的に待とうと決めたのでした。

結果として、運よく退職日を待たずに今の職場へ転職するコトが決まったのですが、退職後の2ヶ月間、僕の職場を開設してもらうための準備期間が必要でした。

その間、無職生活を続けるかバイトで日銭を稼ぐか選ばなくてはならなかったのですが、僕はロードバイクとエレキギターを存分に満喫する夏休みを過ごすコトにしました。このように贅沢な時間を過ごすコトができたのは、むろん相応の蓄えがあったからです。

「腹が減っては戦はできぬ」といいます。仮に、転職してもサラリーマンを続ける前提であれば、雇用主との心理戦というと少し大げさですが、転職活動の成否は雇用主との駆け引きを制するコトができるか否かにかかっています。

ロクに蓄えもないまま退職してしまえば、次の仕事が見つかるまで、本意ではないバイト生活をしながら転職活動をするコトになります。精神的・肉体的いずれも相当な高負担となるでしょう。

金銭的な余裕がなく心理的に追い詰められた状況で転職活動をしても、雇用主にはその焦りが確実に伝わると思います。「ロクに貯金もないクセに辞めるなよ」と内心で冷笑されるでしょうし、採用されたとしても雇用側に心理的優位性を与え、足元を見られるのが関の山です。

「慌てる乞食は貰いが少ない」といいます。自分の都合ばかりを押し付けるワガママな要求をする人間は相手からの反感を買い、結局は損をするという諺ですが、「貧すれば鈍する」生活を送っていれば、心ならず「慌てる乞食」になってしまうおそれがあります。

それゆえ、平常心をキープしながら自分を安売りせず、納得がいく転職をするためには、まずは相応の蓄えをしてから転職を検討するコトをオススメします。

最悪、よく転職サイト等で見かける「転職先が見つかってから退職届を出すべきだ」という原則を必ずしも守らなくても良いという選択肢が得られます。相応の蓄えさえあれば、じっくり休息を取ってリフレッシュしながら長期戦で納得できる職場を探すという選択肢も選べるのです。

転職したければ、まずは死ぬ気でカネを貯めるべし!

僕の場合は1回目の転職先での仕事がイヤで、「早いところカネを貯めて、すぐにでも今の仕事を辞めたい」という、あまり褒められたものでない不純な動機で節約に励んできました。それは2回目の転職先でも同じです。ちなみに、その当時の目標は55歳定年でした。

しかしながら、動機はともかく、2度目の転職先を辞めるまでの間、散財せずにマジメに貯蓄に励んできたコトが、期せずして今回の転職を成功させるための布石となりました。

ヒョウタンから駒というかケガの功名というか。理由はともかく、カネを貯めていたからこそ懐の心配をせず、事業所立ち上げまでの間、心身を癒し、英気を養うためのリフレッシュ休暇に充てることができたのです。そして現在、フルスロットルで日々の仕事に取り組んでいます。

もはや、早期退職の考えは一切ありません。こんなに毎日の仕事が面白くて仕方がないのに、辞められるワケがない(笑)。僕を拾ってくれた法人スタッフとともに、障害者ケアマネとして生涯現役を貫くつもりです。

転職を成功させたければ、まずは必死に「カネ」を貯めるコトから始めて下さい。「カネがなくては戦(いくさ)はできぬ」であります。

「カネ」はとりあえず大丈夫そうだという方は、転職に向けた検討ができる資格アリです。次回のブログで「コネ」の重要性について綴りますので、そちらも参考にしてもらえたらと思います。