お手軽かつ満足度が高いオーディオライフを

お手軽かつ満足度が高いオーディオライフを

いちどハマったら莫大なカネが飛ぶ~上限のないオーディオ道

オーディオ好きな父親の影響で、僕は常識的なヒトがオーディオに使うであろう出費の数十倍の出費をしながら様々なオーディオを購入しては手放すという繰り返しをしてきました。

オーディオにおカネを注ぎ込んでいたのは社会人になってから初めての転職を経験するまでの13年間でしたが、海外の高級スピーカーから国内の高級アンプやCDスピーカーやDVDプレーヤー、大画面の国産プラズマテレビを所有してきました。

その当時は辺境の田舎で暮らしており、もと農家だった法人役員の1階建て5LDKの豪邸に格安で住まわせてもらっておりましたので、隣近所は数百メートルの広大な土地でひたすら爆音で音楽を愉しんでおりました。

趣味の世界といえばそれまでですが、社会人になってクルマの次に高額な出費をしたのがオーディオでした。記憶に残っているだけでも軽く160万円は使っていたハズです。

それでも、オーディオマニアからみればカワイイものであります。専門誌を開いてみればスピーカーだけで軽く500万円を超えるモデルなどザラでして、100万円単位のプリアンプやパワーアンプなどもごく当たり前のように多数リリースされております。

若かりし頃の僕が行きつけだったオーディオ専門店の店長の話では、巷のオーディオ好きがフツウに総額1,000万円のセットを組んだといった話が当たり前のように飛び出しておりました。

そのお店は小ぢんまりとしたスペースにリスニングルームを設置した個人店だったのですが、店長の人柄も相まって、その信用で多くの顧客を抱えていたようです。店内には客の自宅オーディオセットをバックに撮った写真が何十枚とありました。

 

「鳴らし方」を知らなければ、オーディオは決して鳴らない

僕のオーディオ歴は実に節操のないものでして、2chのピュアオーディオに凝った時期もあれば、音源にエフェクトをかけまくって5.1chサラウンドのオーディオに凝った時期もありました。

純粋な音だけでなく、大画面プラズマテレビにDVDやブルーレイ映像を愉しむために、2.1chのホームオーディオを組んでいた時期もありました。

このように、価格もシステムも千差万別でオーディオに凝っていた時期がありましたが、当時を振り返って思うのは、「コンセントを差し込んでスイッチオンで使える製品」ではないというコトです。

例えばスピーカーの設置方法について。振動の関係上、畳や絨毯の上にベタ置きでは高級スピーカーの本領は発揮できません。専用スタンドの上に設置し、「インシュレーター」と呼ばれるアイテムをスタンドとスピーカー本体の間にかませます。

スピーカーもオーディオも振動による音質劣化があり、それを最小限に抑えるために使われるのがインシュレーターです。

その材質は金属だったり木材だったりしますが、材質の違いによって音の個性も変わるので嗜好によって使い分けます。また、形状も千差万別でして、自分で選ばなければならない。

また、スピーカーの向きと高さのセッティングも音質を大きく左右します。セパレート型のスピーカーを使っている場合は是非お試しください。音が劇的に変わります。

基本は向きと高さを自分に合わせるコトです。たいていはソファーに腰かけて聴くでしょうから、その体勢で耳の位置にスピーカーの高さを合わせます。スピーカーの向きも聴く位置にセットします。

 

高級オーディオを鳴らし切るなら、その10倍の設備投資が必要

以上がオーディオのセッティングの基本ですが、他にもこだわればキリがありません。オーディオラックは必需品ですし、それ以外のパーツにしても、こだわれば値段は天井知らずです。

プレーヤー・アンプ・チューナー・スピーカーをつなぐケーブルにも注意点があります。「コードが長いからジャマだ」と束ねると、磁界が発生して音の劣化につながるので、ジャストフィットの長さにまとめる必要があります。

他にも、スピーカーの置く位置がアンプやプレーヤーなどに近いと振動で音が劣化しますので適切な距離を開ける必要がありますし、壁に近すぎると音響上で問題があるので、適度な間隔が必要です。

仮に、それぞれ単品でこだわりのオーディオを買い揃えるのであれば、最低でも畳1畳以上のスペースが必要になります。すなわち、奥行1.5メートル、幅2メートルはオーディオ群に占領され、それだけ部屋が狭くなるというコトであります。

さらに、室内の反響音も計算に入れなければなりません。原則としてオーディオとリスニングスペースの間に余計な障害物があるなど論外であります。

スピーカー本体から発生する音響だけでなく、壁や天井から反響してくる音すべてがオーディオですから、壁の材質や部屋の形状もまた良い音を愉しむために計算に入れなければなりません。

また、特に夜間のオーディオを愉しみたいのであれば、近所迷惑にならないように徹底した防音対策を講じる必要もあるでしょう。

高級オーディオを買って所有する喜びで充分というヒトは、それでも良いでしょう。

しかしながら、せっかく高いおカネをかけたのだから極上の音を愉しみたいというのであれば、最低その10倍は設備投資する必要があります。それでなければ、せっかくのポテンシャルを発揮するコトができません。

 

絶対に失敗しない究極のオーディオとは

初めての転職を決めた際、爆音リスニングが許容されていた辺境地から地方都市に移住するコトになったのを機に、さんざんこだわりをもって所有していたオーディオを1つ残らず処分してしまいました。

転職後の僕が所有するオーディオは32インチの液晶テレビ、廉価版のブルーレイレコーダー、そしてポータブルCDにヘッドホンという信じられないほどのミニマムセットになりました。

当時に比べ、すっかり狭くなったアパート暮らしなので大型オーディオは邪魔でしかなく、何の不自由も不満もなく過ごしております。

室内の物理的な大きさとオーディオの規模は正比例します。つまり、それぞれの住まいの大きさに応じたオーディオこそが最良のセッティングたりえるというコトであります。

大画面のプラズマテレビも狭い室内では左右の視野が広くなりすぎて疲れるだけですし、大出力のアンプやスピーカーも隣近所を気にしてヴォリュームを上げられなければストレスでしかなく、宝の持ち腐れというもの。

物量投下型の大型機材を所有するコトに至福を感じるヒトでない限り、居住環境を考慮して、ジャストサイズのオーディオを揃えるコトが「絶対に失敗しないオーディオ選び」の神髄であります。

そして、究極の音を愉しめるのがヘッドホンであります。反響音が一切介在しないのでクリアな音が直接聴覚に届きます。そして、いついかなる時でも音量を気にする必要がありません。

10,000円で楽しめるヘッドホンの高音質をオーディオに求めるなら、決して大げさな話ではなく、100万円あっても足りません。

 

ヘッドホンを選ぶポイントは「軽さ」「着け心地」「開放型」

最後に、ヘッドホンを選ぶためのポイントを3つ挙げたいと思います。

まずは軽さです。頭部に装着する以上、本体が軽ければ軽いほどラクです。

次に着け心地ですが、ネットのレビューだけでは判断できません。「キツい」「デカい」「耳が痛い」など、耳のカタチや頭の大きさによって全然違うからです。必ず、お店で試供品を装着してから買うのが失敗しないヘッドホン選びです。

最後の開放型というのは、スピーカー部分が密閉されていないタイプのヘッドホンのコトです。軽量で、主に高音域がキレイに再生され、音圧が逃げるため鼓膜への圧迫感がなく、長時間聴くのに向いています。

一方、密閉型は、音漏れがないので第三者に迷惑をかけずに済みます。また、周りからの音が割り込む余地がないので、徹底的に音の世界に入り込むのに向いています。

開放型か密閉型か? 総合的に判断すると僕がオススメするのは開放型です。僕も室内では開放型ばかり使っています。軽く、高音域がスッキリ響き(重低音を愉しみたければ密閉型を)、夏季のリスニングでは蒸れにくい。今後も密閉型を買うコトはないでしょう。

価格は最低5,000円あたりから選べば充分使えます。ヘッドホンを多数リリースしているメーカーから選べば間違いありません。

ただ、ホンネを言わせてもらえば、もうひと押しで13,000円以上の中級モデルを選んでいただきたいところです。想像を絶する極上かつ至高の高音質が得られます。

あとは好みのデザインや実用性を考慮し、最高のヘッドホンを見つけていただければ幸いであります。僕も2つ目のヘッドホンを6年間使っています。たぶん、壊れるまで使い続けるコトでしょう。