法外な修繕費用を請求されたので弁護士に解決を依頼したら(前編)

法外な修繕費用を請求されたので弁護士に解決を依頼したら(前編)

憧れのマンション生活~存分に物件が選べる環境に移住したので

大学4年間を除き、僕が住んできた場所はいずれも人口数千人の田舎ばかりでした。

そのため、僕の人生を上回る年季の入った物件だったり、賃貸そのものが1つもない僻地だったりと住まい選びに不自由してきました。

その反動もあってか、わがマチに転職のため移住して以来、せっかくの地方都市で住めるのだからと、さまざまなタイプの賃貸物件を渡り歩いてきました。

その中で思い出深いのが、市街中心部にあるマンションでした。

それも、良い思い出ではなくブラック&ビターな思い出としてですが。

 

かつての家主から、退去後3ヶ月以上も後に届いた「脅迫状」

そのマンションには2年半、お世話になりました。当時、あまりにも自転車にハマってしまい、「これならクルマは必要ないな」としばらくは自家用車を所有しない日々を送っていたのです。

市街中心部から徒歩で15分以内という利便性の良さ、歓楽街からタクシーを使わずに徒歩で帰宅できるのは当時の僕にとって譲れないメリットでした。

また、市バスのアクセスも非常に良く、首都圏のようにはいかないものの、わがマチでも有数の路線数を誇っておりました。

また、テレビドラマでしか視たコトがなかった鉄筋コンクリの高層マンションに住む満足感が味わえ、徒歩1分で大型スーパーマーケットがあるコトもこの物件を選んだ理由のひとつでした。

ところが、現在もなお所属しているバンドへの加入をキッカケに生活が激変。

練習場までの移動や機材の搬送を職場の後輩に頼んでいたのですが、さすがにバツが悪いと思い、再びクルマを所有し、転居するコトに。

マンションには駐車場がなく、遠隔の駐車場を高額な料金で契約しなければならなかったのです。

だったらクルマ生活を基準に、これを機に引越した方が良いと転居を決意したのでした。

大家はそのマンションに居住しており、普段から挨拶を欠かさないなど、管理人としても大変お世話になっておりました。

一見、物腰が柔らかく、退去する際も部屋をチェックしてもらい、特段何のクレームもありませんでした。

「敷金は経費を差し引いてお返ししますね」とのコトで、円満退去ができたと思っていたのですが、それから3ヶ月ほどが過ぎたある日、その大家から封書が届いていました。

手書きの書面を呼んだ僕は思わず絶句。大家はその銭ゲバともいえる本性を剝き出しにして、僕に「脅迫状」といっても差し支えない文書を送ってきたのです。

その文書は、僕が重大な賃貸契約違反をしたというコトで十数万円の損害賠償を求めるというものでした。

しかも、算出根拠のつもりでしょうが、原状回復の見積もりを取ったというリフォーム会社が作成したとされる高額な見積書も同封されておりました。

なお、床も天井も壁も、すべて総改修しなければならないとの根拠のもとで算出されたものした。しかも施工の詳細についての記載はナシ。

根拠なきドンブリ勘定と批判されても反論できない、実に粗雑な見積書でありました。

徹底抗戦を決意! 異業種交流会で知り合った弁護士に対応を依頼

冷静に考えてみれば、送ってきた書面の整合性のなさも、リフォーム会社の押印すらない使い回し見積書に対する疑問にすぐ思いが至るべきでしたが、当時は思考停止のパニック状態に。

身に覚えがあるとすれば、キッチンの壁紙に油脂が飛び散り、完全に除去しきれなかったのと、「後でクリーニング料金を取られるんだから…」と、退去前の掃除を怠ったコトだけでした。

しかしながら、僕はタバコを吸わないので壁紙をヤニで汚してはいません。

また、壁に大きな穴を開けたり(画鋲すら使っていません)、床に傷をつけたりといった弁償を要する契約違反は一切していませんでした。どう考えても、契約時に預けていた敷金でケリがつく。

その大家さんから見れば、僕は世間知らずのカモとして見えたのでしょう。

また、僕だけではなく、すべての元借主に対し、理不尽な脅し文書を送りつけてはアコギな小遣い稼ぎに励んでいたのでしょう。

実際、知人の知人が同じマンションに住んでいたヒトが退去後に高額な原状回復費用を支払っただけでなく、その後も追加で振込したと聞きました。

「完全にカモにされている」と、知人経由で弁護士に返還請求を依頼するよう助言したものでした。

 

反撃開始~目には目を、歯には歯を、アコギな大家には弁護士からの鉄槌を

自分で言うのもナンですが、平素の僕は基本的に礼儀正しい人畜無害な社会人として振る舞っています。そのため、僕の本性に気づかず、舐めてかかられるコトが少なくない。

「ちょっと脅せば、ビビッて速攻で振込するだろう。そしたら次は別な名目で…」と思われたのでしょう。

このブログでは非常に丁寧な言葉遣いで日々の言いたいコトを綴っていますが、僕の本質は、自らの矜持を守るためなら、合法であればどんな卑劣な手段をも辞さない苛烈さにあります。

当然、戦闘モードが起動。「ここまで謂れのない言いがかりをつけられ、コケにされたとなれば、大人しく黙ってはいられない」と徹底的に抗戦を決意。

しかしながら、シロウトの僕には民事訴訟を独力で勝てるスキルもキャリアもありません。

そのため、次のとおり思考論理を展開。

たとえ法廷闘争に持ち込まれ、多額の経費が掛かったとしてもかまわない(後に判明しますが、裁判になった瞬間、弁護士費用だけでも元大家からの不当な請求額を超えます)

理不尽な要求に屈するなど考えられない。やるなら徹底的に争う。だが、僕の力ではムリだ。ならば、ここは弁護士の力を借りるしかない

ここまでコケにされた以上、絶対に赦すコトはできない

きっちり落とし前をつけてもらおうじゃないか

そうと決まれば、法律のプロから徹底的に理不尽な要求に対する正当な反論をしてもらう。相手には金銭面だけでなく、心理面においても完膚なきまでに完全敗北を味わってもらう。

僕は、決断するまでは熟慮するのですが、いったん決断した後の行動は速いのです。

すぐにケータイを取り、異業種交流会で懇意にさせてもらっている若き気鋭の弁護士が設立した弁護士事務所にコール。この件に対する仕事を依頼するコトになったのでした。

~続きは後編にて~