転職を成功させるには~その2「人脈(コネ)」

転職を成功させるには~その2「人脈(コネ)」

前回は、転職を成功させるために必要な3つの必須アイテムその1として「カネ」にまつわるお話を綴らせていただきましたが、今回はそれに続く重要項目、「コネ」にまつわるお話を綴りたいと思います。

転職では、新卒の強みである若さや無限の可能性とは別なセールスポイントが必要になります。これまでの社会人生活で培ってきた知識、経験、技術……。

どれも転職組にとって必要不可欠なものですが、ここでは特に、転職前と同じ業界で再出発したいと思っているヒトに伝えたいコトがあります。

それは、転職後、迅速かつ順調なリスタートを切るために必要なのは「コネ」、すなわち人脈が必要不可欠であるというコトです。

 

「コネ」の重要性を痛感するに至った迷走の歴史

僕は、幼少期から母方の祖父にとても可愛がられたコトが影響したのか、高校の進路指導を前に、将来は高齢者福祉の仕事に就きたいと思うようになっていました。

最初は介護の現場で働くコトを考えていたのですが、考え直すよう当時の担任から諭されました。「現場から一歩離れたところで福祉の仕事をする道だってある。まずは死ぬ気で勉強しろ。そして大学へ行け。自分の将来についてじっくり考えろ」と、現在の僕自身を暗示するかのような指南を受けたのです。

ある意味、将来の進路が確定した瞬間でもありました。それからというもの、文字どおり死ぬ気で勉強に励み、どうにか福祉系の私立大学への指定校推薦を受けて進学。

そして、大学を卒業後は初志貫徹をすべく、最初の職場で13年間、高齢者福祉に深く携わるソーシャルワーカーとして働いておりました。その後、1度目の転職を経て、今度は障害福祉の業界では障害者ケアマネとして相談支援の仕事に従事していました。

しかしながら、高齢者福祉の業界に戻りたいという思いにかられるようになって8年目で退職。有料老人ホームを経営する会社に2度目の転職をしたのですが、高校時代の恩師が暗示したとおり、現場の介護の仕事に馴染めず、わずか3ヶ月で辞めてしまう結果になりました。

こうして、いちどは障害福祉の業界を離れたものの、たまたま前職時代の良縁に恵まれ、半年後に復帰するコトに。

とはいえ、正直なところ、かつての関係機関の皆さんが僕を快く迎え入れてくれるのか、非常に不安でした。ところが、僕の心配など杞憂に終わり、どなたも温かく迎えて下さったのでした。

 

「コネ」のおかげで最高のリスタートができた

開設初日。まずは電話でご挨拶をすべく、市役所の障害福祉課へ電話。顔馴染の行政職員につながりました。

僕が障害福祉の業界に復帰し、新しい計画相談支援事業所の立ち上げについて報告すると「そうですよね」と、すでに知っていたご様子。引き続き、僕なりの事業方針や今後の展望についてご説明したのですが、いずれも好意的に受け取って下さいました。

その行政職員とも、僕が退職して半年間、一切の関わりがありませんでしたので、ちょっと冗談交じりに「僕のコトなんか、とっくに忘れられたと思ってましたよ(笑)」などと軽口を叩くと、「そんな、半年で忘れるような関係じゃなかったじゃないですか(笑)」と本当に温かく復帰を祝って下さいました。

前職時代から現在に至るまで障害福祉課には大変お世話になっており、くだんの行政職員にも復帰前には支援困難ケースの対応のたび何度も相談に乗っていただきました。障害福祉サービスの支給決定において、つねに最大限の理解をいただいた、僕にとっての恩人のひとりであります。

次に挨拶回りのアポを取るため、前職時代に懇意にしていた障害福祉サービス提供事業所に電話連絡を実施。どこの事業所も僕の業界復帰を祝って下さいましたが、中には、「ええっ!? そんな、ゼロさん…ちょっと、ヤダもう。泣けてきた」と、受話器越しに僕の復帰に涙で祝福して下さった方もおられました。

手前味噌で大変恐縮なのですが、これも実話であります。

以来、その支援者が所属する障害福祉サービス提供事業所から計画相談支援における新規契約者を数多くご推薦いただいております。

 

「一見さんお断り」とまではいかないが、やはり馴染みの顔は重宝される

いちどは障害福祉の業界から距離を置いたものの、それまでは障害者ケアマネとして必死に仕事をこなし、毎日のように寄せられる支援困難ケースが抱える課題解決のために奔走してきました。

こうした僕の仕事ぶりを認めて下さり、信頼して下さった関係期間の皆さんとの絆を深めるコトができました。また、多少の実績を残すコトができたという自負もあります。

その結果、先の行政職員が僕の冗談に応じたように、多少の軽口を利いても許してもらえるような「苦楽を共にした戦友」といえる人脈を作り上げるコトができました。

その「コネ」のおかげで、今こうして障害者ケアマネとして最高に充実した毎日をさせていただいております。僕にとって、これ以上の幸福はありません。

勢いついでに傲慢を承知でいわせていただくと、障害者ケアマネとしての信用と実績という点においては、新興勢力の「一見さん」には絶対に負けない自信があります。

同じ仲間ですから別に競う必要などないのですが、仕事のやり方はもちろん、双方の人間性ですら熟知しているほど「馴染みの方々」が僕の味方をしてくれるという実感を抱ける限りは。

 

同じ業界の同じ業種で転職するなら、「コネ」が最大の切り札になる

独り職場における一匹オオカミとして、これまで培ってきたスキルとキャリアだけを頼りに相談支援の仕事をしていく。そして、プロの障害者ケアマネとして実績を残し収益を上げながら、順調に仕事をこなしていく。

そのためには、「深い信頼関係でつながった同志」、すなわち「コネ」こと人脈が必要不可欠となります。逆にいえば、人脈さえ確保できていれば再就職後の業務は順調そのもの、特に顧客確保で困るコトはありません。

なぜなら、僕が障害者ケアマネとして最大限のパフォーマンスを発揮し、利用者に納得いただける結果を出し続けている限り、その人脈を通じて次の仕事を回していただけるからです。

その証拠に、僕の営業活動は、自ら厳選したサービス提供事業所をお邪魔しただけで終わりました。それ以降は一切の営業活動をしておりません。その必要がないからです。実際、ご挨拶させていただいた事業所から次々に新規契約者をご紹介いただいております。

計画相談支援事業所を開設して早くも3ヶ月目を迎えましたが、契約者数が僕の業務遂行能力の上限に達するのは時間の問題であります。

 次回、転職の成功に必要なアイテム其の3「ウデ」について綴っていきたいと思います。