転職活動を優位に進めるための戦略

転職活動を優位に進めるための戦略

僕が過去3回の転職活動を経て、半独立型の社会福祉士としてリスタートした経緯はこれまで当ブログで触れてきました。また、いちどは高齢者福祉の分野に転職したものの、結局は再び障害者ケアマネに戻り、今では仕事が楽しくて仕方がない充実した日々を送っているコトも綴ってきました。

ですが、すべての転職活動で一発目から内定を取れたワケではありません。勝率でいえば5割以下、そのほとんどが採用試験どころか書類選考で落とされてしまいました。特に1回目の転職活動は連戦連敗。年齢的には最も若かった頃なので有利に転職できたハズなのに、不採用の連続でした。

当時は正確な自己分析ができませんでしたし、不愉快な記憶はいちはやく削除したいものでもあります。僕としては、もう二度と転職するつもりがないので分析する必要性はありません。

ですが、このマチにやって来て9年目、多少は顔が売れたのか、中途採用したい事業所や転職活動をしている知人からの相談を受ける機会が少なからずあります。そこで、転職活動において、なるべく不採用の憂き目に遭わないためにはどのような策を講じて臨めば良いか?

僭越ながら、僕の不採用体験をもとに綴りたいと思います。

 

転職において、「コネ」と「地の利」のなさは大きなハンデに

僕が最初の職場を辞めたのは35歳の時でした。転職の原則に照らせば、次の職場の内定をもらった上で退職願を提出すべきなのですが、後継者をキッチリ育て上げなければならない特別な事情があったので半年前には退職願を上司に渡し、その2ヶ月後に正副理事長から退職願を受理する旨の返答を得ました。

こうした事情でしたので、まずは退職年月日を確定し、半年以上の時間をかけて転職活動に励んでおりました。辞職の理由が、当時の職場から200Km以上も遠方で暮らす独り親の面倒を看たいというものでしたので、縁もゆかりもない地方都市(現在のわがマチですが)での転職活動を展開しておりました。

福祉の仕事を10年以上で経験しており、社会福祉士の資格も取得している。だから、きっとどうにかなる。結果的には「どうにか」なったのですが、そこに至るまでの間、想像もしなかった苦戦を強いられるコトに。

転職活動で最も苦しかったのは、実家から近くにある地方都市という主戦場を選んだコトでした。人口が多い分だけ求人も多く、転職には有利でしたが、当時の居住エリアから遠く離れていたコトもあり、同業者の知り合いが1人もいない。情報源はハローワークのみでした。

転職活動において情報戦を制するコトは必須であります。ハローワークで掲載される紹介は、雇用主の都合で提供される一方的な情報でしかありません。どの世界でもそうですが、最も信用できるのは、それらの事情を知るヒトたちからの口コミ情報であります。

あの当時を振り返ると、地の利がなかったのは致し方ないとしても、そうした「コネ」があれば、どれだけ有利に転職活動を展開できたかと思います。

 

やはり、中途採用者は即戦力が期待されなければ厳しい

10年以上、中堅どころのソーシャルワーカーとして福祉の仕事を経験し、社会福祉士の国家資格も取得している。在宅系の介護保険サービスのコトなら何でも判る。当時の僕は、最初の職場で相応の活躍をしてきた自負がありました。

社会福祉士が活躍できる次の職種は何か? 当時の僕は第一希望に介護保険サービス提供事業所の生活相談員、第二希望として医療ソーシャルワーカーを挙げ、ハローワークで求人登録を済ませた僕は、「きっと望みの職場が見つかる」と、逸る心を抑えながら希望の求人を待つコトになりました。ところが…。

当時、最初の頃に求人に上がってきたのは医療ソーシャルワーカー(MSW)の募集でした。身近にMSWの知り合いもいなかった当時、現役MSWからの情報収集ができないまま履歴書を送っては書類選考で落とされる。面接を受けさせてもらえない状況が3回も続きました。

今にして思えば、それらの病院が求めていたのは「医療ソーシャルワーカーの実務経験がある社会福祉士」でした。ノンキャリの僕など眼中になかったというワケです。さすがに連続3回で落とされたとなれば、イヤでも方向転換せざるを得ませんでした。

「だったらやはり第一希望の生活相談員しかない」と、希望の求人を待ちました。ところが、待てど暮らせど生活相談員の求人が一切ない状況が続きました。その翌年からはコンスタントに求人が挙がっておりますので(わがマチの障害福祉サービス提供事業所の動静を把握するため、ハローワークの求人情報は定期的にチェック)、よほどタイミングが悪かったのでしょう。

そのうちに年が明け、退職予定日が刻一刻と迫る。転職先が見つかる前に、僕の後継者の内定が先に決まる始末でした。

結局、そうこうしているうちに、障害者を対象とした相談支援の求人がハローワークから届きました。社会福祉士の国家資格を取得しているコト、ソーシャルワーカーとしての実務経験が5年以上であるコト。これら2つの条件を満たしていた僕は、ようやく内定をもらうコトができました。

こうして、およそ半年間にわたる転職活動にピリオドを打つことができました。正直なところ、二度と味わいたくない長く苦しい体験でした。

 

最低限の労力で転職を成功させる秘訣は2つ

1つ目は、採用条件を満たす求人の中から「私は即戦力として活躍が期待できる人材ですよ」と採用側にアピールできるものに狙いを絞るコトです。2つ目は、就職希望地で暮らして地の利を得るか、あるいはその土地に住む「コネ」こと人脈を得て、それらの切り札をフル活用して情報収集に励むコトです。

新卒・転職を問わず、就職活動を展開する場合、地元民が優遇される傾向にあります。また、地元民だからこそ回ってくるウラ情報の恩恵にあずかるコトもできます。タイミングが合えば、「イイ人いたら紹介してくれって話あってね。もし良かったら推薦するよ。どう?」と、ハローワークや求人情報誌に出回っていない求人情報が向こうから回ってくるチャンスも。

僕が採用されたのは、たまたま地元出身の競合相手がいなかっただけでの話です。僕と同等のスキルやキャリアを持ち合わせたライバルがいたら、間違いなく不採用だったと思います。やはり、地元を愛する地元民を採用したいと思うのはどこも同じですので。

転職希望者にとって、即戦力としてのウリがなく、かつ「縁もゆかりもない異国の地」でイチから出直す。可能性がまったくないとはいいませんが、よほど強力なコネでもない限り、相当厳しい戦いを強いられるのは間違いありません。