社会福祉士国家試験に一発合格するための10ヶ条

社会福祉士国家試験に一発合格するための10ヶ条

福祉系の最難関資格、社会福祉士~その攻略法を伝授

福祉系の国家資格には、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士のいわゆる「3福祉士」資格があります。

最も世の中に名称が浸透しているのは介護福祉士と思われますが、試験合格の難易度については社会福祉士がブッチギリであります。それは、例年の合格率を比較すれば一目瞭然です。

厚生労働省のホームページで3福祉士の2018年の合格率を確認したところ、その差は歴然。2位以下にダブルスコアをつける高難度であるコトが判ります。

1位:社会福祉士   30.2%  

2位:精神保健福祉士 62.9%  

3位:介護福祉士   70.8%

前回の試験では合格率が30%超えでしたが、平成元年から始まった30回の合格率の推移を振り返っても、合格率が3割に達した年度はごくわずかです。

合格率が3割以下というコトは、受験者10人のうち3人も受からない狭き門なのです。

今にして思えば、「どうせ一発合格なんかムリ」と、2回目の合格を狙って3回目に受かった僕でしたが、然るべき試験勉強さえできていれば、恐らく一発合格していたと思っています。

しかしながら前向きに考えれば、3度目の正直で受かったというコトは、一発合格した優等生よりも3倍余計に勉強をし、2回も多く勉強方法や試験の経験値を積んだともいえます。

福祉系大学は社会福祉士の受験資格を得るための学びの場であって、試験合格を目的とした学習塾ではありません。

そうなると、勉強が得意な優等生は一発合格し、僕のような要領の悪い劣等生は何度も敗者復活戦をしないと勝ち上がれない。

そこで今回は、難関といわれる社会福祉士に一発合格するためのノウハウを10ヶ条にまとめてみました。試験勉強の参考として、ぜひとも一読していただきたいと思います。

 

第1条:適切な受験勉強の期間を設ける

社会福祉士の合格に向けた第一歩がコレです。僕は半年をかけて受験勉強に励みましたが、よほど記憶力に自信があるヒト以外はなるべく長期間をかけて徐々に暗記に励むべきです。

なぜなら社会福祉士の場合、専門性に特化した他の福祉士に比べると広範な受験科目となるので、暗記項目が実に膨大なのです。福祉と名のつくあらゆる分野が試験項目となるのです。

一夜漬けで通用するほど甘くありません。問題だけでも150問あるのです。

150問というコトは、1問につき5つの選択肢から正解を見つけるワケですから、単純計算で750もの膨大な選択肢から正解を選び出さなければならない。

それらを18科目に分けられた社会福祉全般の知識を試されるのです。

しかも、18科目のうちのいずれか1科目でも0点だった場合、合格ラインといわれる6割(つまり90点以上)を超えたとしても不合格となるのです。

どの科目からも、まんべんなく得点できなければ合格できません。

合格への近道はありません。ずば抜けた記憶力の持ち主でない限り、相応の時間をかけて必須項目をひとつずつ根気よく暗記していく以外にありません。

 

第2条:合格までの道のりは膨大な専門知識の暗記作業

われわれ福祉分野は医療分野に比べて専門性に劣るといわれます。

その理由は、専門知識の有無に集約されます。仕事に懸ける熱い思いはあっても、それを具現化できるだけの知識が医療職より不足しているというコトです。

社会福祉士は、その点において受験者をふるいにかけるものと思った方がイイです。

曖昧なうろ覚えでは絶対に点数を取れません。社会福祉士の試験内容は暗記の是非に大きく左右されます。それを肝に銘じていただきたいと思います。

試験に合格するコトが最大の目的ですが、ソーシャルワーカーとしての最低限の基礎知識をアタマに叩き込む良い機会と割り切り、正確な暗記に努めてください。

では、何をどのように暗記すればイイかという話ですが、これは僕が受験した頃と同じ。

つまり、中央法規が毎年出版している「社会福祉士国家試験受験ワークブック」が丸暗記できれば絶対に合格できます。

 

第3条:個々人によって最適な暗記方法を

僕の場合、極端に暗記が苦手なアタマですので、大学の試験も暗記科目は非常に苦労しました。他の友人たちはテキストを何度かブツブツ読み返しただけでしっかり合格していました。

でも暗記が極端に苦手な僕は、読んだだけでは絶対に記憶できません。

僕にとっての唯一の暗記方法は「暗唱できるまで何度でも書きまくる」でした。黙読ではもちろんダメ、音読でもダメ。紙に書かないと覚えられませんでした。

そして、腱鞘炎で右手が痛くなったら左手に鉛筆を持ち換え、ひたすら書いて覚えました。

暗記の方法はヒトそれぞれ。合格した友人の話では、学生時代のように暗記帳を使ったり、部屋のあちこちに暗記すべき内容を紙に書いて貼り付けて、家事をしながら勉強したとのコトです。

それぞれのベストな暗記方法で勉強してほしいと思います。

 

第4条:ある程度、暗記ができたら過去問を解く

社会福祉士国家試験の傾向と対策を知るために、あるいはこれまで勉強してきた成果を試すために、過去問を解くのは良いトレーニングになります。

もちろんそれが試験本番でそのまま通用するワケではありませんが、昔も今も変わらない暗記項目があります。中世から現代に続く社会福祉の歴史、重要人物や書物、過去の福祉制度などです。

これらは過去問からも学べますし、漫然とテキストを読んでいるだけでは気付かない苦手分野も、過去問を解くコトによって明らかになります。

1科目でも0点だった場合は即、不合格になります。どの分野からもまんべんなく得点できるよう受験勉強に励んでください。

 

第5条:暗記に自信がないヒトは模擬試験を受ける

これは僕の実体験ですが、過去2回の受験失敗を経て気付いたのは「ありきたりの勉強では絶対に受からない」という暗記力のなさでした。

合格するために暗記すべき内容があまりに多すぎて、とても手に負えない。

そこで活用したのが業者テストの模擬試験でした。正直なところ、コレがなければ受験回数はさらに増えていたコトでしょう。いかに合理的に限りある暗記力を使い切るかが合格のカギです。

僕が合格したのは2000年でしたから、その前年に業者テストを受けたコトになります。当時、職場にFAXで受験案内があった「ジャスティス」という業者の在宅模試を受けたのです。

説明どおりに時間をキッチリ正確に測って問題を解き、解答用紙を業者に返送。その後、採点と受験対策についての分析結果が戻ってきました。それをもとに、繰り返し暗記作業に徹する。

それを試験直前まで続けました。

残念ながら執筆現在、この業者をネットで調べてもヒットしませんでした。

その代わり、中央法規や福祉教育カレッジや日本ソーシャルワーク教育学校連盟で全国統一模擬試験を開催しているようです。なお、中央法規の模擬試験は在宅受験が可能とのコトです。

多少の出費はかさみますが、暗記に自信がない方は是非とも模擬試験を活用すべきです。

 

第6条:受験前夜と試験直前は余計な体力を使わない

第5条までが受験勉強について、ここからは当日の試験に向けた心得となります。

まずは試験前夜の過ごし方ですが、翌日の試験本番に向けて充分な休息と睡眠を取るべきです。

150問に及ぶ問題のうち、たった1問に該当するかどうかのためにムダな体力を使うくらいなら、これまでの努力を信じて早めに寝ましょう。

また、試験当日は早めに会場に着くよう出発し、受験票と座席番号を確かめて教室に入り、筆記用具を用意したらリラックスして試験開始を待ちましょう。

これから始まる壮絶な試験本番に向けて、ムダな体力を使わず温存しておくべきです。

 

第7条:自信がない問題は飛ばして後回しにする

受験勉強とは違い、試験本番は限られた時間の中で結果を出さなければなりません。

なので、自信がある設問から次々に解いていき、余った時間で自信がない問題を解答していくべきです。どの設問を飛ばしたか、問題集にチェックしておくのもアリでしょう。

選択によるマークシート式というのは、明らかに違うなと思える1~2項目はすぐ選択肢から外せますが、ちょっとビミョーだなと思える紛らわしいのが2つ残るように作られているものです。

そこで、正答の確率が低い設問について悩む時間は後回しにしましょう。

 

第8条:問題用紙に解答を書き写しておく

問題用紙については試験後、持ち帰るコトができますので、自分が選択した番号に○印をつけるなどして書き写しておきましょう。試験終了後、それを使って自己採点ができます。

僕の時代は今のようにインターネットがまだ普及していなかったので(ケータイ画面が白黒だった時代)、職場で定期購読していた福祉新聞の模範解答の公表を待ち、それを参考に自己採点。

ただし、福祉新聞の模範回答もあくまで模範であり、完璧ではありません。1問や2問「アレ?」と思っても、深刻に悩まない方が精神衛生上よろしいかと思われます。

 

第9条:事例問題で迷ったら「キレイゴトが正解」と心得よ

これは学生よりも社会人で福祉職としての経験値が高いヒトほど陥りやすいワナですが、事例問題について「理想と現実の違い」を持ち込んで解答する傾向にあります。

「それは正論であって、福祉の現場は違う!」と。

しかしながら、国家試験の事例問題として過去3回の試験結果を振り返ると「正論が正答」として設問されているコトが判ります。

つまり、常識的な観点で正論と思われる選択肢が高確率で正解となります。

事例問題で答えに迷った場合は、「正論(キレイゴト)の選択肢はどれだ?」といった視点で選択肢を選んだ方が正解する可能性が高くなります。

 

第10条:万全の体調で試験に臨む

「最後の最後でそんな当たり前のコトかよ?」と思わないでください。

僕は2回目の国家試験の直前に風邪をひいてしまい、当日は微熱でボンヤリ、何度も鼻をかみながら最悪のコンディションで受験に臨み、見事不合格となりました。

社会福祉士を含めた3福祉士の試験日は1月下旬~2月初頭の日曜、すなわち厳冬期のピーク。

長期間にわたり受験勉強に励んでも、当日に体調を崩したら、受かる試験も受かりません。

受かる実力はあったハズなのに、ちょっと風邪をこじらせたくらいで1年間の苦労をフイにするなど泣くに泣けません。しかも、次のチャンスまで1年も待たねばならないのです。

 

社会福祉士国家試験は難関だが、あきらめなければ絶対に受かる

以上、今回は一発で社会福祉士の国家試験を突破するためのノウハウについて綴りました。

近年の受験者の話を聞くと、僕が受験した頃よりもはるかに難易度が上がっているようです。これから受験される皆さんの苦悩は察するに余りあります。

ですが、合理的な対策を講じ、しっかり勉強(暗記)すれば絶対に受かります。

僕でさえ合格できたのですから、絶対に間違いありません。自信を持ってください。

過去の僕のように、受験する前から怖気づくのはもったいない話です。このブログがこれから挑戦する皆さんにとって、試験合格への勇気と励みになれば幸いです。