自宅で音楽を楽しみたいヒト向けのオーディオ選び

自宅で音楽を楽しみたいヒト向けのオーディオ選び

音楽のみ聴きたいヒトはステレオスピーカーを選択

前回のブログでは、主に自宅で映画や音楽番組を楽しみたいヒト向けのオーディオ選びについて綴りましたので、今回は主に音楽やラジオを楽しみたいヒト向けのオーディオ選びについてご紹介します。

迫力の重低音や登場人物の会話を明瞭に聴くならホームオーディオが適していますが、純粋にCDなどの音源を聴く場合、同じ価格帯ですとステレオスピーカーよりも格段に音質が落ちてしまいます。

音質の最大の理由はアンプにあります。ホームシアター用のアンプは本来の音増幅に加えてサラウンドを鳴らす機能も併せ持っているため、同じ価格であれば音源再生能力にのみ予算を割けるステレオ用アンプに軍配が上がるからです。

また、ステレオアンプはスピーカー2つのみ鳴らせば良いのに対し、ホームシアターアンプは最低3つ、多ければ5つ以上のスピーカーを鳴らさなければなりません。構造上、複雑になりますし、それだけ予算がかかるのです。

映画や音楽番組はテレビ内臓のスピーカーで充分、CDやiPodやラジオのみオーディオで楽しみたいというヒトであれば、迷わずステレオスピーカーを選択するコトになります。

大型から小型まで、選択肢が広いステレオスピーカーの選び方

10万円の予算でステレオスピーカーを選ぶ場合、単品ごと(スピーカー・アンプ・チューナー・プレーヤー)中古で揃えるか、ミニコンポやCDラジカセを新品で買うコトになります。なお、前者の場合はスピーカー選びが最重要項目になります。後者の場合、10万円もあればゼイタクな買物ができます。

ステレオスピーカーの場合、一戸建ての場合は大小それぞれスピーカーを選べます。仮に、僕が一戸建てで音楽を楽しめるとしたら、大型トールボーイ型スピーカーとプリメインアンプとCDプレーヤーとオーディオラックの中古を10万円に収まるように選ぶコトでしょう。

とはいえ、元が高価な大型トールボーイ型スピーカーを10万円の予算内で揃えるとすると相当厳しいものがあります。故障のおそれが少なく、音質の大部分を占めるスピーカー以外は最低限のもので妥協せざるを得ません。

一方、集合住宅の狭い住環境であればどうするべきか。2つ合わせてヒトの体重に匹敵するような大型トールボーイはオススメしません。余裕の低音が魅力ですが、近所迷惑を気にしてヴォリュームを絞らねばならず、渋滞の市街地でF1を走らせるようなストレスが溜まります。中型サイズで選ぶべきです。

新品オーディオをセットで購入する場合、中級以上のセパレート型のミニコンポか最高級の一体型CDラジカセになります。迷った場合はどちらを選ぶのがベターなのでしょうか。僕がオススメするのはCDラジカセであります。

10万円の予算を使えるなら、僕ならBOSE製のウェーブガイドスピーカーテクノロジーを搭載したCDラジオプレーヤーの最高級モデルを購入します。スマートフォンで音楽を聴く習慣はないので、ワイファイやブルートゥース搭載モデルは選びません。値引きなしの新品でも2万円以上のお釣りがきます。

 

ミニコンポはセッティングが意外とシビア

「セパレート型ミニコンポ」とは、スピーカーがアンプやCDプレーヤーが独立しているタイプです。小型~中型のブックシェルフ型スピーカー2つ、アンプとCDプレーヤーが独立あるいは一体型のコンパクトな構造で、一体型コンポよりは音質にもこだわった造りであります。

だったらCDラジカセよりミニコンポを選んだ方がイイじゃないかという話になりますが、セパレート型の難しいところはスピーカーのセッティング、つまりスピーカーの左右の距離をどの程度空けるかによって音は変わりますし、スピーカーの向きもシビアになります。

そもそもスピーカーは指向性が強いため、スピーカーユニットを耳の高さに合わせるのが最も良い音が聴けるよう造られています。料理や掃除をしながら音楽を聴く場合を除き、たいていは座って聴くでしょうから、ソファやチェアに腰かけた状態で耳の高さに合わせたセッティングにするのが正しい配置です。

もちろん、スピーカーの向きや高さが顔の正面からズレていても音は聴こえるでしょうが、その場合、確実に音質が低下します。ブックシェルフ型スピーカーをスタンドの上に置くのは、そういった理由によるものであります。

冒頭で、さして広くない間取りで音楽を聴くのであれば、スピーカーの配置に神経質にならねばならないセパレート型よりも、普段は部屋の片隅に置いておき、聴きたい時に持ち出して自分の方向に配置できるCDラジカセの方が手軽です。

セパレート型は最低でもスピーカー2つにアンプやCDプレーヤー、3つをそれぞれ配置しなければなりません。スピーカーの向きを細かく配置するのも面倒です。一体型の場合は小型かつ軽量ですので、例えば普段は片づけておき、聴きたい時にだけ取り出してスピーカースタンドに置いてセッティングしても手間はかかりません。部屋はいつでもスッキリ、障害物がないので掃除もラクです。

 

ブックシェルフ型スピーカー+スピーカースタンドは選ばない方が無難

一方、ブックシェルフ型スピーカーを選ぶ場合は、スピーカースタンドが必須となります。オーディオラックに直接置く方法もありますが、スピーカーユニットの高さを耳の高さに合わせるという原則に反しますのでオススメしません。床に直置きは論外です。

そうなると、およそA4サイズのブックシェルフ型スピーカーに合致したスピーカースタンドとなれば、スタンド本体の高さと合わせると、ゆうに1メートル程度になります。しかも、電源や配線を接続する手間を考えれば、いったんセッティングしてしまったら、そのまま置きっ放しになるでしょう。

同じスタンド使用をしても、もともと高さがあり、本体だけで安定するよう設計されているトールボーイ型スピーカーは低重心で安定しますが、ブックシェルフ型の場合はスピーカースタンドに載せると重心が上になるので、指一本で簡単にひっくり返るほど不安定です。

重心が高く不安定というコトは、地震などの天災でスタンドがひっくり返り、スピーカーが落下して破損するリスクが高くなるというコトでもあります(同時にフロアの化粧板も相当凹みます)。また、掃除機をかける最中に誤ってスピーカースタンドにぶつかり、転倒させるリスクもあります。

セッティングに気を遣うし転倒のリスクが高いコトから、どうしてもこだわりのあるブックシェルフ型スピーカーがあるとか「絶対にソレが欲しい!」というモデルがある場合を除き、高級モデルの中古品、あるいは廉価版のトールボーイ型スピーカーの選択をオススメします。

 

10万円の予算でステレオスピーカーを選ぶなら

・最高級のCDラジカセを一点買いするか、中古でオーディオを揃える

・新品、中古を問わず、単品で揃える場合は予算の大部分をスピーカーに充てる

・集合住宅や狭い住環境の場合は、CDラジカセを選ぶのが最良

・例外を除き、ブックシェルフ型+スピーカースタンドは選択しない