2本目のエレキギターを購入する際のポイント

2本目のエレキギターを購入する際のポイント

なぜ2本目を購入するのか~まずは目的を明確に

どんなに納得した上で購入したお気に入りの1本であっても、エレキギターを続けていれば誰もが必ず湧き上がるのが「2本目のエレキギターが欲しくなる」欲求であります。

僕も数多くのギタリストと出会ってきましたが、初めて買った1本だけを弾き続けるギタリストはマレでして、ほぼ例外なく、誰もが買い換えるか買い増しをするかの経験者であります。

物欲そのものは決して「悪」ではなく、正しい手段で満たせば誰もがシアワセになれます。欲しいモノがあるからこそ働くモチベーションが上がる。生計を立てる以外に楽しみが上乗せになれば、より良い仕事ができるというものです。

とはいえ、蒐集志向のギタリストでない限り、購入目的を明確にしておいた方が無難です。

最初の1本目と同じように「コレが欲しい!」と思うモデルを選ぶのが最も重要ではあるのですが、あらかじめ、その使いみちを明確化しておいた方が購入後に後悔しなくて済むからです。

経済事情や住宅事情、購入後の使途や個々のギタリストの嗜好などによって購入目的は異なります。なぜ2本目を購入するのか? いちど冷静になって、よくよく考えてみてください。

 

2本目のエレキギターの揃え方~「買い増し」か「買い換え」か

基本的な考え方として、バンドを組んでライヴに出たいギタリストは2本目のエレキギターは買い増しにすべきです。そうでないギタリストは1本目を処分する買い換えでも問題ありません。

なぜなら、ライヴ本番前にエレキギターが突発的に故障したり演奏中に弦が切れたりした際、買い増しして準備しておけば不測の事態で瞬時に交換できるからです。前者は普段のメンテナンス次第ですが、後者は意外と高確率で起こるので(経験アリ)。

エレキギターを2本所有しているギタリスト諸氏につきましては、たとえ使わなくとも保険として予備を持ち込んでおき、ステージの片隅に配置しておくコトをオススメします。

一方、「バンドを組むつもりはないしライヴにも一切興味ナシ」というギタリストにつきましても、故障したり壊したりした際に修理に出すと想像以上に待たされるコトが多いため、2本目のエレキギターを所持しておいた方が無難です。

以前、所有していたアイバニーズのエレキギターのネックが沿ってしまい、購入店に持ち込んだら「リペアに出さなければ直りません」と預かりに。ところがその後、2ヶ月戻ってきませんでした。なぜそんなに遅いのかと訊ねたところ、反ったネックを矯正するには時間がかかるとのコト。

このように、いったんリペアに出したら長期間で手持ち無沙汰になる場合があります。そのため、非ライヴ派のギタリスト諸氏でも、2本目がムダになるコトはないと思います。

これらの理由から、経済的にカツカツで決して広くはない居住スペースで暮らすアマチュア各位は、無数にある中から好みのエレキギターを最低限の本数で選ばねばなりません。

 

2本目のエレキギターに求めるもの~「質」か「数」か

「グレードアップしたい」が目的なら、予算が許す限り上を狙う

昔話になりますが、中学2年の冬に新品でエレキギターを買ってもらった際、本当に欲しいモデルではありませんでした。というのも、僕の本命は12万円を超えていましたので、「今のお前には高すぎる」と却下でした。当時は「仕方ない」と諦めるしかありませんでした。

大学進学後、バイトで貯めたお金で10万円を超える2本目のエレキギターを購入したのですが、残念ながら中学当時に欲しかったモデルは絶版に。結局、入手できませんでした。

社会人になってから30代を折り返すまでの間、中古から新品、エントリーモデルからハイエンドモデルまで購入しては中古に出すという繰り返しを経て、現在はすべて自作のエレキギターで統一するコトになったのですが、自分の経験上、2本目はハイエンドモデルを狙うべきです。

ハイエンドモデルの定義としては定価20万円を超えるエレキギターとなりますが、そこまでいかなくとも、定価10~15万円あたりのミドルエンドモデルでも充分にヒトケタ万円のモデルとの違いを堪能できます。

まず、弾き易い。次に、音がイイ。最後に、リセールバリューが高い。ハイエンドモデルになると、ちょっと言葉は悪いですが、「判るヒトにだけ判る」といった完全に自己満足の世界となります。僕は「判るヒト」でないと判ったので、以後はハイエンドモデルと距離を置いています。

このように経験した上で「自分には必要ない」とか「別な価値観を求める」といった明確な目的を定めるコトができるようになりますので、その意味でも可能な限り上のグレードから2本目を選ぶ価値はあります。

「限られた予算で複数ほしい」が目的なら、最低限のスペックで抑える

仮に、1本目のエレキギターが3万円のエントリーモデルで、2本目の購入予算が10万円だったとしましょう。グレードアップ目的で選ぶなら当然、ギリギリ10万円で購入できるエレキギター1本を選ぶコトになります。

ところが、不測の事態に備えて複数のエレキギターを揃えたいと思うのであれば、予算を1/2に案分して、1本あたりのコストを5万円で購入できるエレキギターを2本選びましょう。

正直なところ、3万円程度のエントリーモデルでは、素材も構造もチープなものですので使い物になりません。定価6~7万円の中古で程度が良い掘り出し物であれば別ですが。

そのため、ギリギリで使い物になると信頼が寄せられる最低限のスペックとなる5万円のモデルを1本ずつ購入するコトになるのです。

とはいえ、コレはあくまで妥協の末の選択肢です。5万という中途ハンパな妥協をするくらいなら、あと一押しで1本あたり6万円から選べるよう、予算を12万円で設定するのが現実的な選択法になるでしょう。

長期間にわたり大切に使い続けるというタイプのギタリストにはオススメしませんが、僕のように飽きっぽく、2~3年しないうちに買い換えたくなるタイプのギタリストにはオススメの購入方法です。

5万円クラスであれば、ある程度は長く使えます。お金が貯まったら1本を残してもう1本を中古で売り、グレードアップして買い増しするという選択肢もあります。

最後に余談ですが、いつか飽きたり多数買いした在庫整理のために手放すコトを考えると、例えばフェンダーのストラトキャスターなど、リセールバリューが高い人気モデルを選ぶという考え方も必要かも知れません。