楽しく上達できる基礎練習:耳コピとギターインスト

楽しく上達できる基礎練習:耳コピとギターインスト

手っ取り早いエレキギター上達法は、ひたすら耳コピを繰り返す

本来、コード進行やそれに伴うスケールを習得していればアドリブにも挑戦できるのですが、何度学んでも教えてもらっても、これらの音楽理論が身につかないまま30年以上が経過しました。

そのため、僕はタブ譜がない曲を覚える時は、耳に聴こえたフレーズを1音1音鳴らして音を探す作業を繰り返すしかありません。「ああ、このフレーズはこのあたりを押さえれば…」と実に非効率な音探し作業が延々と続くコトになります。

それでもフシギなコトに、この方法で弾けるようになった曲というものは10年単位で記憶に残るものであります。頭(理論)ではなく指(感覚)で覚えるコトができるからでしょう。

高校時代、ライヴバージョンの収録アルバムなど楽譜が入手できないギターソロを弾きたい時に、何度もカセットテープを巻き戻しては音探しをして弾けるようになった曲は、ちょっと練習すればすぐに思い出して弾けます。

僕のように、スコアどおりギタープレイができないギタリストが弾きたい曲をコピーできるようになる唯一にして最後の手段となるのが耳コピであります。スコアを見ただけで音楽が脳内で自然に鳴らせるギタリストとは一線を画した生き残り戦略が必要になるので。

このように、たとえ音楽理論の裏付けがなくとも、耳コピ能力さえ徹底的に鍛えれば、必ず憧れのプレイをコピーできます。さらに、スコアに頼らず耳コピだけで覚えた曲は、長期間にわたり記憶に留めておくコトができます。

 

初心者にオススメの耳コピ~ヴォーカルをインストに置き換える

例えばSpitzのようにスローあるいはミドルテンポで展開されるギターソロを耳コピする場合は、技術的に難しいアレンジではないため、初心者でも確実に弾けるようになります。なお、Spitzを弾く際に苦慮するのは「ロビンソン」に代表される凝ったアルペジオです。

ところがコレがX JAPANのギターソロになってくると話は変わります。とても初心者には耳コピはできないでしょう。B’zの「ギリギリchop」といった超絶技巧になってくると完全に絶望的になります。

しかしながら、X JAPANだろうがB’zだろうが、ヴォーカルをインストに置き換えるのであれば、努力と根性さえあれば誰でも必ず耳コピで弾けるようになります。

たいていのバンドにはヴォーカルがいるでしょうから、インストバンドでない限り、ライヴで披露する機会はないでしょうが、耳コピの鍛錬になりますし、音の認識能力の向上にもつながります。

また、ヴォーカルを再現するコトによって、凝ったヴィブラートやチョーキングを効果的に駆使し、喜怒哀楽を表現するコトができれば、「ギターが鳴ってるだけ」から「ギターが歌ってる!」と、ギタープレイが変貌するコト請け合いです。

 

1ステージで数曲できるなら、セットリストにインストを1曲

バンド結成初期の頃に、定番として演奏していたのが「名探偵コナン」のメインテーマ曲でした。オリジナルは主旋律がサックス(トランペット?)で、途中でキーボードと交代しながら展開していく中、エレキギターは終始リズムカッティングを刻んでいます。

コード進行がサッパリとなればカッティングのしようがないため(技術的に難しくはないけど)、僕が主旋律をギターインストで弾き倒すというアレンジで披露していました。もちろん耳コピです。

ナゼか最近サッパリ演奏しなくなったのですが(バンド内ではあまり人気がない?)、結成当時で久しぶりにエレキギターを再開した僕にとっては良いリハビリになりました。

その際、「ギターで歌う」を意図的に再現できるよう、チョーキングの深さやヴィブラートの揺れ幅を試行錯誤しました。また、実際にステージでインストを披露して場数を踏んだコトによって、それまで以上に情感を技巧で表現できるようになったと思います。

1ステージ15~30分とまとまった時間をもらえる機会で、ギターインストを1曲セットリストに入れるチャンスがあればぜひ挑戦してみましょう。オープニングで客を盛り上げるのが定番ですが、エンディングをインストで締めるのも奇抜かも知れません。

同様のチャンスが巡ってきた場合、僕ならオープニングで「ルパン三世のテーマ」、エンディングなら映画「トップガン」のオリジナル・サウンドトラックに収録されている「トップガン~賛美の世界~」を演奏します。

「ルパン三世」は誰もが知る国民的アニメですので、あのイントロを鳴らした瞬間、すぐにピンとくるでしょう。しかしながら、トム・クルーズをトップスターに押し上げた映画が「トップガン」と知っているのは僕の世代よりも上です。

「トップガン~賛美の世界~」は終幕に相応しい名曲、スティーヴ・スティーヴンスの情感豊かなギタープレイが存分に堪能できる曲なのですが、若いヒトたちのウケを狙う場合は「ミッション:インポッシブル」のテーマ曲を選曲すべきところでしょう。