ライヴ派にオススメ、セミハードギターケース

ライヴ派にオススメ、セミハードギターケース

刀には鞘が付きもの~バカにできないギターケース

いったん購入した愛機は門外不出にしたいインドア派ギタリストにとっては修理や引越くらいしか使い道がないギターケースですが、バンドを組んでステージに立つライヴ派ギタリストにとってはチューナーやエフェクター以上に重要なアクセサリーであります。

僕のように自作派ギタリストはエレキギターの数だけ自分で選んでギターケースを購入するコトになりますが、市販のエレキギターには100%付属のギターケースがありますので、ギターケースをわざわざ買い換えるヒトは少数派でしょう。

ところが、自作にハマった後、エレキギターが完成するごとにネットで調べてみると意外に多種類のギターケースがリリースされているコトに気づいた次第です。恥ずかしながらギター歴30年超、こんなに別売のギターケースが存在するコトを知ったのは最近の話です。

つまり、メーカーお仕着せの付属ケースに何らかの不満があり、あえて安くない代金を払ってでも別売ケースを買い換えるだけの理由があるというコトに他なりません。

名刀にはそれに相応しい鞘が付きものであります。エレキギターを傷や破損から守り、安心・安全・快適に運搬するためのギターケースとはどのようなものか。ライヴ派ギタリストにオススメしたいギターケースについて綴りたいと思います。

 

ライヴ派ギタリストにオススメ、セミハードケース

代表的なエレキギターのケースは、大きく分けてソフトケース・ハードケース・セミハードケースの3つに大別できると考えて下されば間違いないかと思います。

エレキギター本体の価格に正比例するように、ギターケースもまた価格が高くなるほど豪勢になるものですが、安価なモデルはソフトケース、高価なモデルはハードケースになるのが一般的です。

ソフトケースはエレキギター本体のシルエットをそのまま反映させたデザインですが、ハードケースの場合はメーカーごとに違いがあります。ギブソン系はソフトケースと同様ですが、フェンダー系のハードケースはキーボードのソレと酷似した長方形です。

「高価なモデルはハードケースなんだから、買い換えるならハードケースがイイんじゃない?」と、1本目のエレキギターしか持っていなかった頃は単純にそう思っていたのですが、10万円を超える中級モデルを購入してソフトケース以外を使った後は考えを改めるコトになりました。

いずれも使ってみた上での結論としてはセミハードケースが最良の選択肢と気づいた次第ですが、まずはソフトケースとハードケースのメリットとデメリットをまとめておきたいと思います。

 

ソフトケースのメリットとデメリット

メリット:値段が安い、軽量で運搬がラク、小柄で薄いので場所を取らない

デメリット:安すぎるモデルは素材がチープ、落下や圧力に対する防御力が低い

ソフトケースは良くも悪くもお手軽といえます。別売で購入しようと思えば新品でも3,000円以下で購入できます。ケース本体では体感的な重量はほとんどゼロに等しく、腕力がない女性でもラクに運搬できるでしょう。

デメリットは、5,000円を下回るモデルになると素材や製造の安っぽさが仇となります。ケースの容積ギリギリの場合、ヘッド先端がキツいのをムリに入れると破れてくるコトがあります。また、ペグに巻いた弦先端の切断面がケース内側に刺さってボロボロになります。

10,000円を超えるソフトケースになると、ストラップの構造が頑丈で背負いやすい構造になります。スコアやアクセサリーを効率的に収納できるポケットが複数あったりギター本体を守るクッションが内蔵されたりと充実した造りになります。

しかしながら、しょせんはソフトケースの防御に過ぎません。誤って落下させたり、ケースの上に重量物を載せたりすると、ギター本体に亀裂が入ったりネックやピックアップ類を痛めるおそれがあります。これらの点を配慮し、運搬時は注意する必要があります。

ハードケースのメリットとデメリット

メリット:非常に堅牢であり、落下や圧力に対する防御力に高い

デメリット:値段が高い、重いので運搬が辛い、大柄で分厚く場所を取る

ハードケースのメリットは、何といってもその頑丈さにあります。ソフトケースとは違い、落下や外圧ではビクともしません。たとえ踏んづけたり、座ったりしても、内部のエレキギター守りきるだけの高い信頼性を有しています。

しかしながら、この堅牢な防御力がデメリットにもなります。実際に使っての第一印象はとにかく重い、この一言に尽きます。クルマ移動が中心のギタリストならまだしも、交通機関を使用したり徒歩で移動したりするギタリストには皮肉な筋トレに。

さらに、ギターケースは右利き専用に造られているため、左利きの僕には非常に扱いづらい。右手でグリップを持つと重くて疲れますし、左手で持つと逆向きになるので持ちづらいのです。

僕が以前、ヤイリのエレアコを所有していた頃、別売のハードケースを使っていたのですが、そのハードケースのデザインのみ独特だったのか判りませんが、左利きには優しくないデザインでした。フェンダー系のハードケースは違うのかも知れませんが。

もうひとつ、ハードケースのデメリットに「デカくて場所を取る」があります。堅牢さを確保するためには大型化せざるを得ない宿命にあるハードケースは物置を占領してしまいますし、運搬時、中排気量の乗用車ではトランクに収まりきらない場合もあります。

 

ソフト・ハードのメリットを併せ持つのがセミハードケース

現在のバンドに加入して数年後、バンドメンバーから高価なエレアコを借りた際、ソフトケースの軽量さとハードケースに準ずる堅牢さを併せ持つセミハードケースの存在を知りました。それ以来、自作ギターをライヴで使い回す際はセミハードケースを使っています。

ソフトケースよりもやや大柄になりますがハードケースほどは場所を取らず、ハードケースにやや劣るもののソフトケースをはるかに上回る堅牢度を誇り、そして何よりもソフトケースに匹敵する軽量さを兼ね備えているセミハードケースがライヴ派に最良というのが結論です。

もっとも、ソフトケースよりも高価になるというデメリットが1つだけありますが、目をつぶって割高な買い物をしても、実際にライヴで使い回せば充分にお釣りが返ってくるだけの満足度を感じていますので後悔はありません。