怒りの衝動をいかに鎮めるか~自己流アンガーマネジメント

怒りの衝動をいかに鎮めるか~自己流アンガーマネジメント

ヒトは知・情・意、すなわち喜怒哀楽とは無縁には生きられない宿命にあります。

社会生活を送る中、喜怒哀楽のうち、ヒトが自分以外の誰かと関わりを持つ上で心ならずとも湧き起こってしまう厄介な感情といえば「怒り」でありましょう。

自分にとって大半のヒトたちは可もなく不可もないといった存在ですが、日々の仕事で不特定多数の関わりを持つ中で、「なんでそんな余計なコトいうかな?」とか「だからそうコトじゃなくって…」など、思わずムッとするやり取りの1つや2つはよくあるコトです。

来るもの拒まずで仕事をする相手を選べなかった前職と違い、一緒に仕事をする相手を厳選できる環境下に自分を置くコトを選択したとはいえ、相談者が利用するサービスが多岐にわたる場合は、ネットワークが広がるコトになります。

ヒトとの関わりが広がっていけばいくほど支援の方向性が異なる支援者と連携しなければならないケースも発生するワケでして、イデオロギーが異なる相手の理解を得るための労力は並大抵のものではありません。精神的ストレスだけでなく、場合によっては怒りが生じるコトもあります。

多種多様な考え方がある中で議論を重ねながら、相談者やその家族にとって最良な支援の在り方を模索するのは当然あるべき姿であります。

ところが、健全な議論を展開する以前に歩み寄りの姿勢が欠如したカタチで自分の考えだけを押し通したり、真っ向から相手の考えを否定したりと、非常に残念なヒトも一定数で存在します。

性別や年齢は違っても、同じフィールドで活躍する同士として、オトナの礼儀で怒りを押し殺して話を進めていくコトになりますが、その怒りが収まらず、すまし顔で微笑を浮かべつつ内心で腸が煮えくり返ったまま帰途につくコトもあります。

つまらない短気を起こしてはロクなコトはありません。しかしながら、持ち帰ってしまった怒りを未消化のまま日々を過ごせば仕事のパフォーマンスを下げるコトになりますし、最悪、再び体調を崩しかねません。

では、その怒りをどのように鎮めれば良いのでしょうか。今回のテーマはアンガーマネジメント、意図的に怒りを御しきるための術について考えてみるコトにしましょう。

 

自己流アンガーマネジメント、思考論理で怒りを鎮める方法

怒りのストレス解消の方法については、ヒトそれぞれでしょう。当ブログで幾度か登場いただいたガーコさんは僕へのグチ電話を寄こしてくるコトが解消法でした。今は別な支援者のもとへ電話をかけまくっているようですが…。

アンガーマネジメントについては幾つかの考え方が示されておりますが、実際に試してみても僕に合っているとは思えないものばかりで、かえって怒りが倍増してくるアプローチもありました。

唯一、役に立つアプローチは「怒りの衝動を抑える」でした。要は「短気は損気」で、怒りのまま衝動的に行動を起こさないというコトです。

それともうひとつ。コレも「短気は損気」への戒めですが、怒りの対象となっている存在と物理的な距離を置くコトです。そして、業務上支障をきたさない範囲で関わりを持たないようにする。

若造の頃はよくカッとなって怒りを呼び起こした相手に食ってかかってトラブルを起こし、後味の悪い思いをしたり後悔したりの繰り返しでした。衝動的な怒りは時間の経過によって緩和します。それでも収まらないようであれば、その時点で行動を起こすべきなのです。

若造がカッとなって衝動的に行動を起こすのは「まあ、ゼロさんも若いですから…」と、良識あるオトナに若気の至りとして許容されるものですが、イイ年をしたオトナがやれば信頼を失います。

しかしながら、執念深い僕のようなタイプが怒りの赴くまま衝動的に行動しないとしても、肝心な怒りそのものを鎮めるコトにはなりません。では、どのように怒りを処理したらイイのか。

試行錯誤を繰り返した末、若造の頃の僕には意味をなさなかったかも知れませんが、今なら役立つ怒りを鎮める思考法を編み出しました。それが「明日は必ずやってくる」という境地です。

 

今この瞬間は永遠ではない、今日の怒りを昨日に置いていけ

時間が過ぎれば今日は終わり、明日がくる。怒りの虜(とりこ)になっているとこんな当たり前のコトですら見失ってしまうのです。「今この瞬間が永遠である」と錯覚してしまうのです。そんなワケはない。

今日という日が終わった瞬間、今その瞬間に抱いているその怒りは、必ず過去のものになります。つまり、「今、ムカついてるエピソード」が「昨日、ムカついてたエピソード」になるのです。

対人関係にまつわるケースにおいては、怒りを覚えるというコトは怒りを与えるヒトがいて、怒りを感じるエピソードがあったというコトです。ならば、「今日の怒りの衝動」を抑えながら時間が過ぎるのを待ち、「昨日、自分を苦しめていた怒り」を過去に置いてくるのです。

怒りの虜になっているのは今この瞬間であり、それは永遠ではない、必ず終わりがくるのだと知る。終わりがくるコトを知っていれば、終わりがくるまでの間だけ、怒りの衝動を抑えておけばイイと思考論理を展開するコトができるのです。

 

自分の気質や性格に合致したアグリーマネジメントを

以上、現時点で僕が実践しているアグリーマネジメントをご紹介しました。

怒りで我を忘れている瞬間は論理的思考が破綻しているのですが、怒りの第一次的な衝動を抑えている中で、少しでイイので冷静さを取り戻す。あとは、以上の思考論理を思い出すのです。今この瞬間は永遠ではないのだ、と。コレでどうにかやり過ごせるようになりました。

心許せる仲間や親友にグチ話を聞いてもらう、ヤケ食いやヤケ酒でストレスを解消する、あるいは怒りの原因となった相手との対話によって解決を図るなど、収まりがつかない怒りを鎮める方法は他にも考えられます。

しかしながら、相手の都合を考えたらグチ話をいつでもできる環境にあるとは限りませんし、話す側にとってはともかく、聞かされる側にとっては愉快な時間にはなりませんので、過度なグチ話は憚れます。

ヤケ食いやヤケ酒で本当に気分スッキリとなればイイですが、怒りが鎮まらないまま、食べ過ぎや飲み過ぎで体調を崩しただけという無意味な結果になりかねません。

相手との対話といえば和解と理解が目的ですが、それができる相手であれば最初から怒りを覚えるコトはありません。「対話」ではなく、「対決」になるリスクが高い。下手に論破しようものなら恨みを買いますし、逆の結果となればこちらの怒りが倍増するだけです。