ギターパートが複数あるバンドスコアをコピーするには

ギターパートが複数あるバンドスコアをコピーするには

それなりにウデが立つメンバーが揃っているコピーバンドなどに所属していますと、単独で好きな曲だけを自由気ままに弾いていた頃とずいぶん勝手が違ってきます。

最も困るのは現時点における僕自身の技量を超える難曲を割り当てられるコトですが、もうひとつ、非常に困るコトがあります。

ギタリストが1人しかいないのにエレキギターのパートが複数ある曲を選んだ場合です。

つまり、「BOOWYやL’Arc-en-Cielやるならイイけど、X JAPANやGLAYやLUNA SEAをコピーする場合はどう弾いたらイイんだ?」という話です。

身も蓋もない話ですが、「ソレっぽく聴こえるように適当に弾けばイイ」というのが結論。

というのも、ツインギターによるユニゾンによるソロや、リードとバッキングのパートがクッキリ明確に分かれている場合、原曲に忠実な演奏のしようがないからです。

とはいえ、選曲にこだわり工夫を凝らすコトによって、コピーバンドとして相応の演奏を聴かせるコトができるのもまた確かであります。

そこで今回は、ギターパートが複数ある曲をコピーする場合について綴りたいと思います。

といっても難しい話は一切ありません。最も良く耳に響いてくるパートを中心にコピーするコト、機材の力を借りるコト、今回の論旨はこの2点です。

 

音源をよく聴いて、最も良く聴こえるパートをコピーする

最近、バンドで演奏した曲の中にギターパートが4つもバンドスコアに記載された曲があります。映画「クレヨンしんちゃん」の主題歌、あいみょんさんの「ハルノヒ」です。

ちびっ子向けのイベントにお呼ばれした際にセットリストに入れた曲なのですが、バンドスコアを渡されて「どのパートを弾けばイイんだ?」と困惑。

アコースティックギターのパートは1つなので、それは腕利きメンバーに一任。そこまでは即決。ところが、エレキギターのパートは3つもあったのです。

オタマジャクシと追い駆けっこ(楽譜を読む)ができない僕には、こうした状況が最も厳しい。

途方に暮れながら適当にそれぞれのパートを弾いてみながら、フト過去に好きなギタリストの曲をコピーしていた頃を思い出したものでした。

「そうだ、CDを聴いてて一番よく聴こえてくるパートだけを選んで弾けば良かったんだ」と。

バンド加入当時にGLAYの曲を多くコピーしていたのですたが、その頃は無意識にソレを実践していたのです。

すなわち、ハッキリ聴こえるパートだけをバンドスコアから抽出してコピーしていたと。

例えば、GLAYの場合はギタリスト×2による異なるリフ、またはギターソロとバッキングによるアレンジが中心となります。

一方、X JAPANと違い、ツインギターによるユニゾンは「彼女のModern…」くらいのものです。

ならば、エレキギター1とエレキギター2、それぞれの採譜からCDで聴こえてくるパートで最も目立つところと際立っているところを交差しながら弾けばイイのです。

そして、イントロのリフや中盤のギターソロのパートを弾けば成立します。

そんなワケで、改めて「ハルノヒ」を何度も視聴。すると、バンドスコアでバッキング中心に採譜されているパートが最も聴こえてくるコトを確認。

「ハルノヒ」は、3つのエレキギターが重なるパートはリードのユニゾンが入る箇所のみです。

なので、そこだけは一瞬だけリードのユニゾンのうち、最も際立つ音階を弾き、すぐバッキングのパートに戻ればOKとなります。

「ハルノヒ」は、リードギターの音階がキーボードのフレーズと重複するので、キーボード担当がいる場合、バッキングのパートだけに専念しても問題ありません。

バンドにキーボードがいない場合、ユニゾンパートのいずれかを弾く方がオリジナル曲の雰囲気に近づけるコトができます。

 

ユニゾンパートは専用エフェクターを使って再現

GLAYやLUNA SEAのように、ソロ担当とバッキング担当という明確な役割分担がなされたバンドは以上のアプローチでどうにかソレっぽい雰囲気を出せます。

しかしながら、前述のようにギタリスト×2のユニゾンによるツインギターを展開するX JAPANのようなロックバンドをコピーする場合は別なアプローチが必要に。

ギタリスト個人のテクニックではなく、疑似的にツインギターを再現するための機材を投入するというコトです。

そのための専用エフェクターを使い、ツインギターのパートを演奏する直前にエフェクトをオンにして疑似的にユニゾンを再現するのです。

ユニゾンを再現するためのエフェクターを総称して「ピッチ系エフェクター」と呼びますが、商品名としては「ハーモナイザー」とか「ピッチシフター」があります。

これらのエフェクターは、ユニゾン(原音とハモる)ために音階を調整する機能があります。

ちなみにX JAPANをコピーする場合、難易度が高いのはPATAさんパートとなります。一方、聴感上で際立っているのはHIDEさんパートとなります。

また、ユニゾンでソロを弾く場合、主旋律(高い音域)はHIDEさんが、ハモる(低い音域)はPATAさんがそれぞれ担当しています。

以上から、ギターソロでユニゾンを再現する場合はHIDEさんパートをコピーし、原音よりも低い音階で疑似的ユニゾンとなるよう調整しましょう。

なお、あくまでもピッチ系エフェクターはギタリストが1人しかいない場合の苦肉の策です。

ツインギターによる怒涛のユニゾンを展開する場合は、自分と同程度か、それ以上のギタリストを勧誘しましょう。より巧い方がPATAさんパートを引き受ける前提で。

ピッチ系エフェクターの使い方については過去ブログでも取り上げておりますので、併せて参考にしていただければ幸いです。