独学で確実にギターポジションを覚える練習法

独学で確実にギターポジションを覚える練習法

音楽理論が判っているヒトから教わったり、教則本を何度読んだりしてもサッパリ理解できない、僕のような人間にとってはエレキギターのポジション覚えるコトすら苦行であります。

残念ですが、こうした才能やセンスは天賦のもの。オリジナルはもちろん、既成の楽曲をアレンジしたりアドリヴでギターソロを弾けたりできるのは一部のギタリストだけ。

もともと、好きなギタリストの憧れのプレイを自分もやってみたいと思って始めたエレキギター。別に即興で弾けなくてもオリジナルを生み出せなくても不満はありません。

実感として、音楽理論は知っていた方がコピーバンドでも色々と役に立ちます。ところが、年季を積んでもダメなものはダメ。趣味が苦しくなってイヤになります。

そこで求められるのが発想の転換。僕のような音楽理論がサッパリ入らない残念なギタリストが、少しでも独学で何かを学ぶコトはできないか?

思いついたのは、そんな僕がかろうじて可能なのがポジションを覚えるコトでした。

要は1音1音、実際に鳴らしてみて探らなくとも瞬時に「5弦でドレミを鳴らしたい時に押さえるフレットはココ」と判るようになるというコトです。

僕のように音楽理論を一切学ばず、タブ譜しか読めない状況、耳コピ込みでエレキギターを弾いているようなギタリストは、鳴らしたい音がどのフレットなのか判っていないものです。

ところが、最低限のポジションを覚えるだけでも、コピーバンドでも色々なメリットがあります。

 

ギターポジションを覚えるコトによって得られるメリット

コード進行だけで、タブ譜なしでも曲が弾けるようになる

実践的なメリットとして痛感するのは、弾き語りのスコアしかない状況でバンド演奏するアレンジをする際、パワーコードでリフを刻む道標になるコトです。

パワーコードは5弦と6弦、4弦と5弦といった最低限の和音で成立します。また、和音の基礎となるルート音は人差指で抑える低音弦です。

パワーコードは人差指がルート音、薬指で1つ上の弦の2フレット高いポジションを押さえます。例えば、Aのパワーコードは6弦5フレットと5弦7フレットを押さえるという具合に。

すなわち、6弦と5弦のポジションを覚えるだけで意義はあります。コード進行を見ながら瞬時に押さえるコトができるのですから。

例えば、怒涛のパワーコードで進行するMONGOL800「小さな恋のうた」のイントロの音はB(シ)ですので、6弦ルート音は7フレット、5弦ルート音は2フレットとなります。

「小さな恋のうた」はマイナーのコードも入ってきますが、パワーコードにおいては関係ないので(2本の弦だけ押さえれば成立するので)、コード進行からルート音を追うだけです。

もちろん1~6弦を駆使して多弦コードを鳴らさないと成立しない楽曲はムリですが、パンク系のパワーコード進行によるバンドコピーでは非常に役立ちます。

バンドスコアがなくてもバンドコピーができる

コピーバンドがやりたい曲を選ぶ際、必ずしもバンドスコアがあるとは限りません。その場合は、耳コピで雰囲気エレキギターを弾くか、コード進行をもとに弾くコトになります。

その際、ドラム・ベース・エレキギター編成というスリーピースでは厳しいですが、キーボードやサックスがメンバーにいる場合は、1本の弦でメロディラインを弾くだけで成立します。

例えば、去年は「パプリカ」を中心に子供向けの曲を数多く披露する機会がありました。ところが「パプリカ」のバンドスコアはありません。

このように弾き語りスコアしかない場合、あるいはコード付き歌詞カードしか入手できない場合、「とりあえず、コレで合わせてやってみるか」とバンドセッションするしかない。

このような状況であっても、最低でもポジションさえアタマに入っていれば、即興に近いカタチでバンドセッションに加わるコトができるのです。

僕が所属するバンドでは、客ウケするかどうかを最重視しますが、自分たちのスキな曲をメンバーごとに出し合って練習するコトもあります。

その際「この曲やんない?」とスマートフォンからマイク越しに曲を流し、次にインターネットでコード付き歌詞カードがあれば即興で練習が始まる流れになります。

僕もすぐにセッションに参加したいのですが、覚えていないポジションも多数あるので、雑誌から切り抜いた早見表をもとに必死で弾いています。

 

独学の王道「ポジションマークを頼りに、鳴らしながら暗記」

足かけ30年以上のギター歴の中、何度も音楽理論の習得に挫折した僕が断言できるのは、「理屈で覚えるのではなく暗記してしまう」しかないというコトです。

ブルース・リーの映画ではないですが、要は「考えるな、感じろ」であります。

音楽理論の習得をあきらめて独自の暗記方法を追求した結果、最も効果的かつ確実にポジションを覚える方法はコレしかありません。

すなわち「できるだけポジションマークに一致させるようにドレミが弾けるようになる」です。

そして、以上のやり方を「ド、レ、ミ、ファ…」とブツブツつぶやきながら、実際に鳴らしてみて正しい音階をひたすら暗記するのです。

ポジションマークを活用しながら暗記するメリット

エレキ・アコギを問わず、ギターという弦楽器には必ずポジションマークがついています。ネック中央部に〇や□などで印が付いているアレです。

メーカーごとにポジションマークにはデザインが違い、フェンダー系は〇印、ギブソン系は□印でアバロン(貝)やプラスチック製のインレイが埋め込まれています。

初心者は「タダの模様?」としか認識できないポジションマークに注目してみましょう。

重要なのは、デザインや色合いは違っても、ポジションマークが埋め込まれている位置はフレットごとに決まっているというコトです。

つまり、3・5・7・9・12・15・17・19・21・24フレットに確定しているのです。(ただし、24フレットモデルはアイバニーズなどテクニカル系に限られます)

ポジションマークを記憶の起点にするメリット、それはどんなエレキギターに持ち換えても弾けるというコトです。

参考に、先述のパワーコードを自在に弾けるようになるためには、5~6弦のポジションさえ暗記すれば最低限で音階ごとに鳴らせます。以下、フレットを「F」と表記します。

6弦:3F=G(ソ)、5F=A(ラ)、7F=B(シ)、9F=C#(ドの半音上げ)

5弦:3F=C(ド)、5F=D(レ)、7F=E(ミ)、9F=F#(ファの半音上げ)

以上のうち、5弦・6弦ともに9フレットが半音上げのポジションとなります。5弦8フレットはC(ド)、6弦8フレットはF(ファ)です。

ちなみに12フレットは開放弦の1オクターブ高い音になりますので、3・5・7・9フレットの1オクターブ高い音が15・17・19・21フレットと同じに。

つまり、5弦3フレットの1オクターブ高いC(ド)が5弦15フレットとなります。

この原則から、3~9フレットで覚えた運指をそのまま15~21フレットで使えるというコトになります。

つまり、いずれかのポジションを覚えれば、1/2を覚えたのも同然というコトになるのです。

鳴らしながらポジションを覚えるメリット

理論上、ギターポジション図を丸暗記してしまえば、ポジションを覚えたコトになります。しかしながら、ペーパーテストとエレキギターの違いは「音が鳴るかどうか」であります。

「そんなの当たり前だろ」とツッコミが入りそうですが、エレキギターの最終目標は弾けるようになるかどうかですので、やはり1つ1つのフレットを押さえながら覚えるべきです。

実際に音を鳴らし、ブツブツ「ド、レ、ミ、ファ…」と呟きながら暗記していくメリットは、それ自体は非常に意義があるものとなります。

まず、音階を探るだけの動作であっても、それは立派なエレキギターの練習になります。

また、ポジションを覚えながら普段弾いている曲のポジションを重ねるコトで自分が鳴らしている音がどの音階なのかを理論的に意識できる訓練になります。

さらに、ド、レ、ミ、ファ…と呟きながら鳴らすコトで、いま自分が鳴らしている音がドレミの音階なのか、いずれかの半音上げ(半音下げ)なのかを意識できます。

いま自分が鳴らした音を正確に把握できる絶対音感は、耳コピにおける最大の武器になります。

天性のものであるハズの絶対音感ですが、フレットごとに放たれる音の1つ1つを暗記するコトは、努力と練習の繰り返しで必ずできるようになります。

これまでの間、ただ何となく漫然と弾いていた音の1つ1つを意識する。それを毎日繰り返す。

これらのトレーニングを行っていけば、瞬時に、そして本能的に正しいポジションを押さえられるようになっていくのを必ずや実感できるようになります。

まずは5~6弦から始めて、徐々に高音弦も同じ要領で覚えていきましょう。