ロードバイク、日帰りロングライドの成否は「風を読めるかどうか」

ロードバイク、日帰りロングライドの成否は「風を読めるかどうか」

当ブログで、折に触れて日帰りロングライドの素晴らしさやその方法論について綴ってきました。そして昨日、ロードバイクに乗ってから最長距離となる240kmを走破。

所要時間は11時間45分。休憩時間を考慮すれば1時間あたり20km進んだ計算になります。時速20kmという意味ではありません。恐らく時速23kmといったところでしょうか。

目標としていたゴールまで残り12kmだったのですが、帰りの体力を温存しておく自信がなく、後述する他の理由もあって引き返してきました。

それでも、過去最高の日帰りロングライドでは220kmだったので、アラフィフ世代になっての記録更新にまんざらでもない心境であります。

そこで今回は、12時間以内で往復240kmを達成するための日帰りロングライドのノウハウをあらためて綴りたいと思います。

なお、ロングライドの基本的な考え方については過去何度か綴ってきましたので、今回は「風」をテーマに綴りたいと思います。参考記事も併せて一読いただければ幸いに存じます。

参考記事

ロードバイク、ロングライドに相応しい装備について→コチラ

ロードバイク、登坂を制する者はロングライドを制する→コチラ

非レース派ロードバイク乗りにオススメ、日帰りロングライドの魅力→コチラ

 

日帰りロングライドに最適な風向きと風速とは

帰り道方面に穏やかな風が吹いている日が理想

ロードバイクは、クルマやバイクなどに乗っているヒトには想像もつかないほど風の影響が著しい乗り物であります。

正直なところ、よほど傾斜がきつい坂(いわゆる「激坂」)でない限り、多少の起伏は適切なギア選択と両脚に極力負担がかからないペダルの回し方でどうにでもなります。

一方、風が強い日は、行きか帰りでロードバイク乗りに試練を与える苦行でしかありません。

まずは天気予報で晴れるかどうかだけチェックすると思いますが、同時に風予報で風向きと風速もしっかりチェックしましょう。

参考までに、風速5m以上になってくると、向かい風が分厚い壁となり、終始押し返される感覚に悩まされるコトに。明らかにロングライドの妨げとなります。

だったら無風状態がベストではないかという話になりますが、片道120kmの広大な移動距離となりますと、完全な無風状態が最後まで続くコトはあり得ません。

日帰りロングライドというくらいですから、行って帰ってくるコースが基本となります。

僕の場合、ロングライドは市街地を抜けるまで20kmほど東へ進み、その後はひたすら北上していきます。逆に、帰り道は南下してから西へ進むコトになります。

僕のコースでいいますと、理想的な風は「風速2~3m程度の北風」です。

気力体力ともに消耗する帰り道で風がアシスト

ロングライドの基本は「ガシガシとペダルを踏まない」「ペースを一定に」「マイペース」です。無事、自宅へ到達するまでの間、いかにスタミナを温存するかにかかっています。

その意味で、当然ですが、ロングライドのヤマ場となってくるのは徐々に気力体力が削られていく帰りの行程です。

生きは気力体力ともに充実していますから、たとえ向かい風であっても微風であれば何の妨げにもなりません。むしろ涼しさを演出してくれるくらいです。

そして、帰り道は逆方向を戻っていくワケですから、向かい風が追い風になります。コレが非常にありがたい。まるでペダルに動力アシストが付いたかのような加速をみせます。

先々週、日帰りロングライドで初めてとなる理想的な風向きと風速に恵まれました。土日いずれも晴れだったのですが、理想的な風が吹きそうな土曜日に決行。効果は想像以上でした。

昨日のロングライドは終日で西風が3~5mの予報。最後の峠を越えてわがマチへ向かう間だけは向かい風でしたが、日中、追い風にも向かい風にもならず微風だったので乗り切れました。

帰り道が強い向かい風になりそうなら日を改めるべき

実は、過去最長距離を達成したロングライドは日帰りロングライドにおける風速と風向きを計算に入れずにスタミナを使い切る恐ろしさを思い知った悪夢の1日でした。

購入して4年ほどで故障してしまったサイクルコンピューター(以下「サイコン」に略)を駆使し、ロードバイク購入後2~3年目が最も走行距離を稼いだ若かりし頃。

ある日、快晴の絶好のロングライド日和の中、早朝に出発。片道100kmのロングライド敢行を予定して走る中、信じられないほどペダルが軽い。スピードもぐんぐん増していく。

当時、1日あたり23~24km/hが平均だったのに、この日は38km/hというハイペースでした。当然、距離もスイスイ延びていく。

急激に脚力がつきフィジカルが爆発的に向上したのだと、実に能天気なコトを考えていたのです。

ところが、時計が正午を告げて、せっかく距離が延びそうだけど暗くなる前に帰るかとUターン。そこで異常に気づいたのです。

アレ、いくらペダルを踏んでもロードバイクが進まない。スピードも乗らない。そして、何よりもペダルが異様に重い。後ろからロードバイクごと引っ張られる感覚。何だコレは?

その答えはすぐに判明。この日は非常に強い南風が吹いていたのです。周りが見えてなかった僕は、のぼり旗や草木の揺れをまったく視界に入れてなかったのです。

ロードバイクは風を全身で感じる乗り物であります。つまり、推進力で風に当たりっぱなしになるので、風向きを体感で判断するのが難しくなるのです。

すなわち、ロードバイク乗りは進行方向だけでなく、のぼり旗や草木の揺れ方やなびく方向までもしっかりと視認しながら走らねばならないのです。

ちなみに、この日の僕は、過去10年にわたる日帰りロングライドの中で最も苦しい帰り道を走るコトに。何度も止まってはロードバイクを放り出したくなる衝動にかられました。

前半、調子に乗って飛ばしまくっていたので、スタミナもほとんど残っていなかったのです。よく自力で帰宅できたと思います。気力と執念だけで走り切ったものでした。

輪行グッズを持ち合わせていたら、早々に最寄りのJR駅に逃げ込んでいたかも知れません。

今にして思えば笑い話ですが、賢明な皆さんは僕と同じ轍を踏むべきではありません。そんな日は走行距離を短くするか、帰り道が向かい風にならないコースに変更すべきです。