「デキる社会福祉士」の仕事術

「デキる社会福祉士」の仕事術

半独立型社会福祉士、あるいは独りケアマネとして3度目のリスタートを切ってから丸2年が過ぎ去ろうとしています。まさに光陰矢の如し、来月から3年目に突入。

早いもので、計画相談支援に特化した現在のスタイルで再び障害福祉業界へ舞い戻ってからは無我夢中で突っ走ってきました。

特に今年は、胆嚢炎の腹腔鏡手術を受けたりピロリ菌を除去したりと健康面で非常に危機を迎えた1年でもありました。昨日、定期検診がありましたが、手術後の経過は問題なし。

早期発見と腕利きの外科医と懇切丁寧な医療スタッフ各位のおかげで術後は健康そのもの、往復で日帰り200kmのロングライドや仕事前の早朝ライドを楽しんでいます。

しかしながら、健康面だけではなく経営面でも危機を迎えており、法人全体からすれば焼け石に水ですが、僕自身に課すべきノルマもなかなか厳しい状況にあります。

新型コロナウイルス禍の余波を受け、精神的に不調をきたした利用者が長期休みに入ってしまい、その分の報酬請求ができず、収益が上がらないという状況なのです。

相談支援事業所の設立にかかった経費や開始当初の人件費などの累積赤字を償却しながら、可能な限り件数をこなしていかねばなりません。

法人からはムリをしないよう心配されてはいますが、悠長にしてはいられない状況にあります。

 

その日にやるべき仕事はその日のうちに、その月にやるべき仕事はその月のうちに

そんなワケで、前年度までの僕は、良くいえばマイペース、実際は余力を充分に残しながら仕事をこなしてきました。

前職で、僕がどれほど苦しんできたかを知っている法人スタッフの心遣いに甘えていたワケです。

しかしながら、肝心の法人そのものがピンチとなれば、呑気にかまえていられません。これまでの借りを返すべく、計画相談支援給付費の請求額で恩返しをするのみです。

やるべきコトはごくシンプル。計画相談支援の契約者数を増やせばイイのです。

まずは取引先の障害福祉サービス提供時事業所に出向き、担当ケアマネが不在でセルフプラン対応者を紹介してもらいました。

また、基本的に一見さんお断りのスタンスでしたが、担当ケースが通院する精神科ソーシャルワーカーから計画相談支援の依頼があった際は、多少難しそうなケースでも引き受けるコトに。

過去の経験上、このようなハードワークを滞りなく遂行する上での絶対的な原則があります。

それは、「今やるべき仕事を決して後まわしにしてはいけない」というコトです。

「まあイイか、あとは明日に」という勤務態度が招いたツケ

その教訓を得た1回目の機会は、最初の社会福祉法人に勤めていた頃に巡ってきました。

それは突然の父の急逝。しかも、所属法人の前年度決算と事業報告に係る理事会の準備に追われる最悪のタイミングだったのです。

僕が就職する前までは、当年度の予算及び事業計画と前年度の決算及び事業報告の書類はすべて、地元の印刷会社に依頼していました。

ところが予算削減により、僕が就職してからは事務所にある印刷機を使い、事務職員で印刷と製本をしていました。事務職員といっても僕ひとりです。

当時、事務局といっても事務局長と臨時職員の経理職員だけでした。この手の仕事は僕がこなしていたのです。理事・監事・評議員・法人職員へ渡す80部あれば充分でした。

そして、理事会と評議員会の開催1週間前までに印刷製本できれば充分と余裕をもって後まわしにしていたある日の夜中、父が倒れたと妹から泣きながらコール。

その後、当時の事務局長や理事長ほか役員の皆さんが葬儀に駆けつけてくれ(就職地から故郷まで片道200kmでした)、僕が中途ハンパにしていた印刷製本は事務局2名が代行。

後に事務局長から「いやあ、ゼロくん。やってもやっても終わんなかった」と嘆き節を聞かされ、止むを得ない仕儀とはいえ、平身低頭でお詫びするしかできませんでした。

再び先送りのツケ、懲りずにやってしまった2回目の後悔

2回目の機会は今年3月です。冒頭で綴った、胆嚢炎の腹腔鏡手術による大幅なスケジュール遅延でした。

実は伏線がありまして、手術前月に指導監査課による障害福祉サービス事業所の実地指導があり、その準備に追われ、本来やるべき新規ケースの計画相談支援を後まわしにしていたのです。

それまでの無知と怠慢による書類の不備を取り戻すべく、今年の年明けから2月中旬までは膨大な後始末に時間を費やしたのです。

新規ケースを請け負ったのはイイですが当時はそれどころではなかった。「実地指導が終わったら着手するから、それまで待っていて」と後まわしに。

苦労の甲斐があって無事に実地指導が終了。保留にしていた新規ケースの計画相談を始めようかなと思った矢先、鳩尾の右あたりに針で刺すような痛み。

念のために一応検査を…と思い、エコー検査したところ「これは早いうちに切った方がイイね」と腹腔鏡手術が決定。

手術前は抗生物質の投与や数々の検査に追われ、翌月に腹腔鏡手術が無事終了。手術から3日後に職務復帰したものの、メスで切った部位の痛みが1週間つづきました。

「約束は守る、新規ケースをこれ以上待たせるワケにはいかない」と、僕の状況を知っている支援者からの心配を振り切り、新規ケースの仕事を最優先にこなしました。

それ以来、法人全体で下降している収益を盛り返すべく、独りケアマネとして奮闘しています。

 

1件でも多く仕事をこなすには、1日でも早くスケジュールを消化していく

後悔先に立たず、猛省とともに落とし前をつける日々

計画相談支援には締め切りがあります。その月に実施すべき新規ケースを優先すれば、すでに計画相談支援を導入しているケースのモニタリングが後まわしになります。

いかに他の業務に追い込まれていたとはいえ、そして病気による不慮の事態に遭遇したとはいえ、すべての責任は僕自身に帰すべきものであります。

障害福祉課に事情を説明し、支給決定を受けた時点で決まっていたモニタリング実施月を翌月まで遅らせるコトで承諾してもらいました。

「相談支援専門員がインフルエンザ感染で(現在なら当然、新型コロナウイルス感染も)実施月を遅らせる場合もあるのでご自愛ください」と、労わりのお言葉までいただきました。

そして3月に自宅訪問する予定だった相談者の中で来月まで待ってもらえそうな方を選び、事情を説明した上で理解を得ました。

こういう場合、相談者に心配をかけまいと「今月は忙しかったから…」といった曖昧な説明では逆効果になります。自分が後回しにされたと誤解して気分を害するからです。

むしろ駆け引きや誤魔化しを一切せず、ありのままの事情を説明して理解を求める方が「それなら仕方ない」と納得していただけます。

翌月、後回しにすることを快く同意してくれた相談者は例外なく僕に気を遣っていただきました。

遅延ケースの中には、僕とは違う外科手術を経験した相談者も数名おりまして、お互いの手術体験談に花が咲きました。コレも怪我の功名でしょうか。

これまでの信頼関係が構築できたコトを確認する機会となり、コレはコレで1つの経験値を上げる機会にもなったと思います。

とはいえ、実地指導にしても普段からやるべきコトをやっていれば数十時間ものムダな残業や休日出勤をしなくて済んだワケですし、突然の手術になっても前倒しで仕事をこなせたハズ。

何を優先すべきか? 常に考えながら最良の仕事術を選択する

1件でも多く仕事をこなすには、1日でも早くスケジュールを消化する。同じ考え方が自宅訪問を必要とする相談支援業務にも当てはまります。

モニタリングやアセスメントを行う場合、必ず自宅訪問をして相談者やその家族と直接会って面談をしなければなりません。

相手の都合を勘案し、相手の時間を使わせてもらうのですから、障害者ケアマネの業務としては、最優先項目となります。

すなわち、月間スケジュールのうち、相手の都合が許すのなら、1日も早いうちにアセスメントやモニタリング訪問を済ませてしまうのが得策なのです。

サービス等利用計画やモニタリング報告書の作成はケアマネのタイミングでいくらでも可能です。つまり、スケジュール調整が柔軟かつ容易にできるのです。

ならば、その月に訪問する予定をできるだけ優先してスケジュールに組んでしまう。その空き時間に事務作業をすれば効率的かつ合理的に仕事ができるのです。

事業所を立ち上げた当時は新規ケースばかりでしたのでモニタリング訪問を当該月の中旬から下旬で組んでいました。

しかしながら、それでは限りある時間の中でやるべき仕事が終えられません。そうなればこなせる件数が減ります。件数が減れば売り上げも減ります。死活問題なのです。

これからもガンガン働いてドンドン稼がねばなりません。そのためにも、今回得た教訓を忘れずに明日からもハードワークに邁進していきたいと思う所存であります。