社会福祉士、得意なコトで稼ぐ

社会福祉士、得意なコトで稼ぐ

障害者ケアマネの後悔~就活時代、やっておけば良かったコト

福祉業界で、現場から一歩離れた職場でメシを喰っていく。

高校2年の進路相談で担任教諭から諭された一言が天啓となり、紆余曲折ありながらも福祉業界で働くという決意だけは初志貫徹を継続。光陰矢のごとしで24年目を迎えました。

親からは転職するたびに年収が下がっていくと揶揄されながら(その指摘は事実)、それでも今の暮らしが僕にとっては「最良のスローライフ」であります。ホントに転職して良かった。

半独立型社会福祉士として信頼できる仲間から相談支援事業所を一任され、独りケアマネとしてのわがマチにおける僕の地位は盤石。契約している相談者からもソコソコ評価を受けています。

「自惚れるな」とお叱りを受けるかも知れませんが、現在90件を超える契約を結び、わがマチの障がい者福祉計画における上限の基準が76件ですから平均以上の仕事をこなしています。

また、大変ありがたいコトに新規相談者の依頼は途切れるコトがないので、諸般の理由から契約を終了しても新たな契約者が待っている状況であります。

惜しむらくは、高額な年収が得られる報酬体系ではないので薄利多売で可能な限り数をこなしても、大卒の地方公務員が得られる報酬は絶対にムリであるというコト。

僕の力で切り開いてきた(もちろん、僕だけの力ではありませんが)今の生活に満足しています。

過去に戻るコトはできませんが、もし大学時代に戻れたら今の後悔を取り戻すコトができるのに、と思うコトがあります。

今の後悔、それは…

当時の僕は「就職するまでの人生」しか考えていなかったコトであります。

 

就活で最初に考えなければならないのは「就職した後の人生設計」

小学校から大学までの学生時代を振り返ると、最も楽しかったのは4年間の大学生活でした。

実際、4半世紀にわたり親交があるのも大学時代の友人たちばかりです。どんなに年を重ねても、久しぶりに顔を合わせれば、一瞬でタイムスリップできてしまいます。

大学生活は自由と未知を存分に満喫できた4年間で、講義もサークル活動も存分に楽しみました。一方、就職活動は行き当たりバッタリでしたが、結局どうにかなりました。

当時の就職活動で僕が考えていたコトは…

どんなに勉強しても、現役で公務員試験を突破できる学力はない

大都市では競争率が激しいので、勝ち抜けられる自信がない

「場所はどこでもいい。必ず公務員試験を受けて現役で合格しろ」

それが、公務員だった父親と、息子の安定した生活を望んでいた母親からの至上命令でした。

ところが、僕の希望する将来と両親が息子に臨む将来は違っておりました。しかしながら、私立へ行かせてくれた両親の命令に逆らうコトもできず、しぶしぶ受験だけはしました。そして全滅。

また、僕が進学した大学は居住エリアの中で最も栄えていた地方都市にありましたので、卒業後も残留したかったのですが、当然、同じコトを考えるライバルは多数います。

だったら、競争率が低くてソコソコ年収が良さそうな求人を探そう。大学に進学するまでは辺境のド田舎で過ごしてきたのです。陸続きであればイイ、遠くても妥協せざるを得ない。

こうして、就職浪人を提案してきた母親の意向を断り、地元から200km以上も離れた辺境地にある社会福祉協議会に就職。13年間勤めましたが転職し、わがマチへやってきて12年。

そのあたりの紆余曲折は当ブログで綴ってきた内容ですので割愛しますが、ロクに勉強もしないで公務員試験を受けるカネと時間と労力を他に使えば良かったと後悔しています。

あれだけ自由に考える時間があったのだから、講義やサークル活動以外に将来の人生設計について真剣に、そして具体的に検討するべきだったのです。ただ何となく親に流されるだけではなく。

ある意味で「そのヒトの人生は最初の就職先で決まる」は正鵠を射ています。しかしながら、その意味の真意を取り違えているヒトの何と多いコトか。

就職先をどこにするかを考える前に、就職後の人生設計をできる限り具体的に詰めておく。

僕の場合でいえば、就職後、〇歳までに3000万円を貯金するとか、〇年目に独立するとか、〇歳までに早期退職するとか、逆に〇歳まで現役を続けるとか、そこまで決めておくべきでした。

 

「どんな生き方をしたいか」ではなく「この生き方しかできない」を考える

もう1つ、実際に社会人としての経験を積まなければ絶対に気付くコトができなかった話ですが、人生設計のあり方について考える上での指標が間違っていたという反省があります。

それは、自分はこういう生き方をしたいという願望ではなく、こういう生き方しかできないだろうという推測をするべきだったという反省であります。

誰でも理想の人生があり、運命に翻弄されながらも「いずれはこうなっているだろう」という曖昧な願望とともに生きていると思います。僕もそうでした。

ところが、社会人1年生の僕が漠然と思い描いていた人生とは全然違う。3回も転職したし、経済的な安定が保障された巨大法人から独立したし、結婚もしていないし、子育てもしていない。

仕事に関する話については、実際に働いてみないと気付けないコトの方が多いから仕方ない。でも、それまでの若い人生でも、僕自身の気質や特性を正確に把握できたハズです。

人間関係のストレス耐性が非常に弱く、リーダーには決して向いていない脆弱なメンタル

高額な買物による精神的満足よりも、多額な支出をしたコトの方が気になるケチな性格

確かに巨大法人は圧倒的な資本力と社会的信用があり、同じ仕事をしてもNPO法人よりも高額な年収が得られます。年次昇給も確実にありますし、各種手当もたいてい支給されます。

一方、巨大組織の宿命として、定期昇給に伴う昇進によって望んでもいない中間管理職にさせられ、トップダウンによる問答無用の業務命令に従わねばならない。

上から命令され、下から突き上げられ、理不尽なストレスに耐えに耐えながら日々を送る地獄。

今にして思えば、中間管理職を是が非でも固辞するか、独立して喰っていける知識・経験・人脈を築き上げながら、極力ムダ金を使わず貯金にいそしむべきでした。

最後まで安定した生活と高額な報酬を稼ぐために努力しましたが、僕自身の気質や特性を把握し、人生設計をしていれば、死ぬまで忘れられないトラウマが1つは少なくて済んだと思います。

触法行為をしない限りは絶対にクビにならない就職先なので油断してクルマやオーディオにムダなカネを使ってしまいましたが、職場に耐えられなくて辞めるリスクは考えておくべきでした。

ちょっと話が逸れましたが、多少の散財はあっても無職で10年は喰っていける蓄えがあり、安心して独立できました。貯金こそが最上級のリスクヘッジであります。

恋愛や結婚にしても同じです。さすがに小学生では早いですが、中学・高校・大学で女子と一緒に過ごしていれば、自分の恋愛スキルの程度など明らかになります。

今は彼女がいなくても、いつかは好きになった誰かと付き合って、いずれは結婚して…

実体験ですが、学生時代に恋愛が成就できなかったヒトには「いつか」も「いずれ」も訪れるコトはありません。結婚したヒトはみな、社会人になる前に「いつか」をクリアしているのです。

僕は過去にお付き合いした女性がいたものの、オトナの恋愛というにはほど遠い淡い関係で終始。オトナの恋愛ができずにオトナになってしまった。「いつか」を経験できずに。

ならば、いつか結婚して家庭を持てるかも知れないという漠然とした生き方ではなく、生涯独身で生きていかざるを得ないと早々に覚悟し、その後の人生設計を考えなければならなかったのです。

むしろ、最初から独身のまま生涯を終える場合に備えた貯蓄計画を立てておくべきでした。

 

得意なコトだけを突き詰めて仕事ができる環境をつくる

将来どんな可能性があるか判らない義務教育時代であれば、得意なコトも苦手なコトも、我慢して受け入れる価値があります。勉強を覚えるのではなく、自分の力で学ぶ訓練をするために。

しかしながら、オトナになっても苦手なコトを甘んじて受け入れる必要はありません。というか、そういう環境にいつまでも自分を置いていてはいけません。

同じ社会福祉士でも、その資格を活かして仕事をするのなら、やりたいコトはヒトそれぞれです。僕のように個別の相談支援だけをやりたいヒトもいれば、現場から離れて仕事したいヒトも。

現場は苦手、大局的な視点から地域の障害福祉を推進していく仕事がしたいヒトに個別の相談支援をやらされるのは苦痛でしかありません。

逆に、個別の相談支援が得意なのに、研修会の企画や当日の講師役がイヤで仕方ないというヒトにとっては、現場から一歩離れた仕事は苦痛しかありません。

適材適所で仕事ができる環境を自ら作り出す

やりたくない仕事は一切やらない、やりたい仕事だけをやる

自由が利かない巨大法人であっても、やりたい仕事ができる環境づくりができるよう努力する。今、それができなくても、いつかはできるかも知れないのなら残留する方がイイ。

逆に、やりたい仕事が絶対にできない職場環境であれば、それまでの人生設計を修正すべきです。入念な準備を行った上で決意と覚悟を固め、転職あるいは独立しましょう。

僕の場合、ヒトに使われるのはウンザリだけど、ヒトを使うのはもっとウンザリですので、独りでやれるコトが絶対条件でした。たまに求人もありますが、丁重にお断りしています。

最後に1つ、人生の重大な決断を相談できる相手を見つけておきましょう。僕が道を誤らず転職に成功したのは、相談できる相手がいたからです。

過去ブログで綴ったカネ・コネ・ウデの3原則にもありますが、貯金や知識経験や人脈だけでは、得意なコトで稼ぐための成功が心許ないのです。

冷静かつ客観的に、人生の決断を後押ししてくれる友人がいるコト。得意なコトで稼ぎたいなら、良き友人を持つコトです。

そういう友人が持てるような生き方を貫いていれば、必ず救いの手を差し伸べてくれますので。

併せてご一読を~「転職を成功させるには」

その1「貯金(カネ)」→コチラ

その2「人脈(コネ)」→コチラ

その3「能力(ウデ)」→コチラ