「早期リタイア」という生き方について

「早期リタイア」という生き方について

このブログを綴っている令和3年3月現在、全世界が新型コロナウイルスという見えざる敵に翻弄され、この国はもちろん全世界の人々を翻弄し続けています。

そういった閉塞した社会情勢にかかわらず、個人的には転職に続く転職の果てに半独立型社会福祉士として充実した日々を送っています。

しかしながら今の僕には、前職がイヤで仕方なかった頃は漠然と、そして現在は明確に、定年退職を迎えるまで働き続ける生き方に疑念があります。

 

失意の日々~早期退職という選択肢

このブログでもロードバイクのカテゴリで綴ってきましたが、わがマチで転職以来、至上の歓びといっても良いほどハマっているロードバイクを存分に楽しみたい。

雨の日はノンビリ小説を読み、気が向けばブログを書く。晴れの日はロードバイクで走る。ときに交通量が込み合っていない清々しい早朝に、ときに日帰りで長距離を。

さらに、わがマチに転職するコトが決まってから手放したバイク(モーターサイクル)も再び跨りたいという衝動に駆られています。

スカッと晴れた夏の1日。さて、今日はロードバイクを漕ぐかバイクに跨るか?

冬の間はどちらもお預けになりますので、室内ローラー台でロードバイクを転がす以外にクロスカントリースキーで汗をかくのも悪くありません。

かつての部下から上司として信用できないと侮辱的な言葉をかけられ、次の転職先でも部下になる予定だった一部の職員から能無し扱いで侮蔑され、失意のどん底に。

そんな中、「だったらゼロさん、ウチにおいでよ! 独りケアマネやんない?」と僕を仲間入りさせてくれた法人スタッフに恩返しするには、仕事で結果を出すしかない。

また、事業が軌道に乗るまでの累積赤字を何としても早いうちに返済したい。努力次第で返せない金額ではないとフル稼働した1年間でした。

おかげで障害福祉課の職員から「こんなに計画案を作ってくるの、ゼロさんくらいですよ」とお褒めの言葉(というか半ば呆れ気味に)をいただくほど仕事をこなしました。

今月分の仕事はまだ終わっていませんが(過去最高の月間件数に)、前年比でかなりの増収が見込めるのは間違いなく、来月も新たな契約者の仕事が待っています。

しかしながら、年金受給者となるまで残り10数年となった現在、青臭い(というか無知な)若造だった頃の描いたイメージとは異なる生き方を求めている自分がいます。

 

Fireという生き方について

高収入を得ながら質素倹約で財を成して早期退職した先輩方のブログや、早期退職についてネット検索していますと、「Fire」というワードがヒットします。

Fireの語源は「Financial Independence(経済的自立)/ Retire Early(早期退職)」の頭文字から造語されたものだそうです。

経済的な自立を果たして早期リタイアし、お金を稼ぐために疲弊し摩耗するような生活にサヨナラを告げる「労働に縛られない生き方」という意味で使われます。

僕のイメージでは、特異な才能を発揮し、その業界で成功を収め莫大な富を築き、あとは悠々自適というのが一般的な早期退職の在り方でした。

芸能人でいえば、現在の「セミリタイア」のイメージを定着させた大橋巨泉さん、漫画家でいえば「ナニワ金融道」の人気絶頂で最終回を迎えて「卒業宣言」をした青木雄二さんがいます。

僕は一時期「はみ出し銀行マン」こと作家の横田濱夫さんと青木先生のエッセイにハマっていて、漫画の代わりにエッセイは書き続けていた青木先生の本をよく読んでいました。

青木先生によると、週間連載のハードスケジュールに早々に音を上げて編集者に窘められたコト、単行本が売れて印税が入ったら一生分を蓄財し、早く漫画家を卒業したかったとのコト。

ナニワ金融道の連載を終えたのは「卒業」だと青木先生はいいます。才能が枯渇したワケではない、仕事でキッチリ結果を出して漫画家として名を遺した。

本当は「ナニワ金融道」が売れてお金が入ったら遊びに使いたかった。でも、散財してしまえば、いつまでも原稿用紙1枚12,000円の激務と極貧生活が延々と続いてしまう。

だからこそ、短期集中で必死に働き、一生くいっぱぐれがない稼ぎを叩き出して早々にリタイア。あとは単行本の印税が入ってくるし、なんなら気楽なエッセイくらいは書いてもイイ。

卒業した以上、連載漫画は描かない。あとは、才能がある誰かが「続・ナニワ金融道」でも書けばそれでイイとも綴っていました。

 

「50代でセミリタイア」を成功させるには

大橋巨泉さんや青木雄二さんはサラリーマンなど比較にならない莫大な稼ぎを叩き出せる異能者でして、凡庸な僕が彼らの貯蓄額を考慮しても意味がありません。

前述のFireですが、欧米の20~30代、若い世代でムーブメントになっているというネット記事を見つけました。日本でも、そのような生き方を実現しているヒトをネット動画で確認できます。

何がいいたいのかというと、裕福層でなくとも一生働かずに暮らせるだけの財を築いて早期退職し、質素倹約の日々を送りながら労働の義務から解放される生き方があるというコト。

欧米の若い世代といっても裕福層ばかりではありません。中流階級の一般的なサラリーマンでも、コツコツ貯金したり投資によって貯蓄を増やしたりしながら倹約生活を続けて夢を実現する。

ひるがえって僕の場合で考えてみますと、多少の増減はあっても月の支出はだいたい13万円です。しかしながら、国民年金と国民健康保険が全額負担となり、住民税も加算されます。

住民税は前年度の所得から算出されますので、無収入で非課税になるまで納税の義務アリ。

独立型社会福祉士としてリスタートするまで2ヶ月間は無職でしたが、加算額の合計は5万円超え。すなわち、現在の生活水準を維持するとなれば月18万円かかる計算となります。

車の維持費や医療費などの支出は他にもありますが、便宜上、コレを基準に試算してみますと…

月額18万円×12ヶ月=年額216万円

定年後、20年生きる=4320万円

定年後、30年生きる=6480万円

僕らの年代は年金受給がもらえるのは65歳からなので、早期リタイアした場合は65歳になるまで全額貯金から賄うコトになります。

仮に55歳で早期リタイアした場合、2160万円が生活費に消えてしまう。しかも「ねんきん特別便」で通知されている受給予定額から試算すると、月10万円は持ち出しが必要に…

青木先生は、横田さんとの対談で「一億あればええ暮らしができますよ」と話しています。実際はそれ以上の印税をもらっていたと思いますが、50代で早期リタイアするにはそれだけ必要。

そこで、僕が早期リタイアを希望するとして、目指すべき生き方の指針が見えてきます。大橋巨泉さんのご紹介で前述した「セミリタイア」という考え方です。

仮に仕事を一切しない生き方を「フルリタイア」とするなら、「セミリタイア」は、週に数日とか数ヶ月間だけ働くといった「必要最低限の労働を続ける生き方」です。

残念ながら、激務の割には薄給の福祉業界。僕の収入では、フルリタイアできるだけの資産形成はとうていムリです。資産運用できるだけのお金のセンスもない。

そうなると、仮定の話ですが、55歳までは現在のフルタイム労働をバリバリこなして貯蓄しながら倹約生活に努め、その後は第一線を退いてアルバイト生活を送る。コレなら実現できそうです。

「週休4日制で悠々自適の毎日を送る」

「7~8月は一切働かず、オートバイ&ロードバイク三昧」

決して今の仕事がイヤでイヤで仕方ないというワケではありませんし、むしろ充実していて、辞め時を見誤りそうなほど新しい仕事が次々に舞い込んでいる状況であります。

しかしながら、仕事だけが人生ではないと思っていますし、わがマチに転職後は収入ダウンにより特に意識しながら日々の蓄財に励んできました。

これからもわがマチで福祉サービスを利用している障害者とその家族のために必死で働きますが、つねに引退は意識しています。その後は自分の楽しみを最優先に生きる。

イソップ寓話「アリとキリギリス」ではありませんが、ココロもフトコロもあたたかい余生を送るアリたちのような人生でありたいと思います。