社会福祉士、突然のアクシデントに見舞われる!?

社会福祉士、突然のアクシデントに見舞われる!?

コロナ禍が一向に収束の気配を見せない昨今ですが、大変ありがたいコトに障害者ケアマネとしての仕事はどうにかコンスタントに続けられています。

半独立型社会福祉士としてリスタートを切って4年目に突入し、あと4ヶ月もすれば5年目に到達。これまで必死に働いた甲斐もあって、前年度までの懸案事項だった累積赤字も完済。

それでも、固定給を稼ぎ続けるには今後も疾走し続けなければならないワケでして、しかも今月は年間スケジュールの中で最も件数が多い。気合を入れて働かねば。

そんなコトをつらつら考えながら、比較的余裕があった前月のうちに早めに仕事を片付け、今月に向けて前倒しで計画相談支援の仕事に着手した矢先の話でした。

そして、わがマチのケアマネに激震が走る青天の霹靂に僕も巻き込まれるコトに…

 

青天の霹靂、突然の支援打ち切り宣告~まさかの事態に!?

外勤を終えて事務所の固定電話に着歴を知らせるLEDが点滅。留守番電話の声は、計画相談支援事業所を立ち上げた際に僕が望んで取引を持ちかけた事業所の管理者A氏(仮名)からでした。

前職の頃からのお付き合いですので、録音されている声や話しぶりからタダゴトではないと即座に悟りました。何より、要件を言わずに直接事務所を訪問して僕に話があるという。

そして、約束の日。僕の事務所に出向いてきた管理者A氏は1枚のA4版を持参してきました。

正直なところ、良い話ではないというのは判っていました。しかしながら、僕などの想像のはるか上をいくブッチギリの通告だったのです。

「実は、辞めていく職員の募集を何度もハローワークに出しても、なかなか求人がなくてですね…大変申し上げにくいのですが、ゼロさんの担当ケースを終了せざるを得ないコトになりまして」

その用紙には両面印刷で今回の来訪の要件が記載されておりまして、表面はA氏からの説明の詳細、裏面は支援打ち切りとなる僕が担当している利用者の一覧表でした。その数、占めて13名。

驚きと衝撃。当惑と混乱。そして、翌日以降は理不尽な対応を一方的に通告されたコトへの怒りの日々。

A氏の話で判明したのは、親会社からの決定によるもので決して覆るコトがないという冷徹な事実と、支援打ち切りになる利用者の引継ぎ先を自分たちで探す気がないというコトの2つでした。

最初の1つ目は仕方がない側面があります。福祉業界の厳しい求人事情への理解もできる。しかし、2つ目はあまりにも無責任ではないか。

われわれケアマネはサービス提供事業所の後始末をするために存在しているワケではありません。

また、わがマチの障害福祉課の公式見解は「自己都合で事業を中止する場合は当該事業所が責任をもって事後対応をしなければならない」というものであります。

恐縮しきりというよりも、懊悩の末に疲弊しきってしまい「これ以上、僕を責めないでくださいよ」とでも言いたげなA氏の様子に、思わず言葉を失ってしまいました。

彼ら障害福祉サービス提供事業所は「現場での直接支援のプロ」ではありますが、僕らケアマネは今回のような事態に即納できるだけのスキルやノウハウを持った相談支援のプロ。

何よりも、何の罪もない利用者やその家族に不安や心配をかけたり、サービス利用が途切れて困るような事態になったりするようなコトだけは絶対に回避しなければなりません。

「おい、冗談じゃねえよ」と、内心では、ついお里が知れる悪態をつきながらも「だったらすぐに対応しなければなりませんね」とオトナの対応で返答し、A氏にお帰り願うコトに。

 

路頭に迷わせるワケにはいかない~速攻でトラブルシューティング開始!

後に同業者から聞き及んだコトですが、僕の事業所で打ち切りになる利用者を含め70名以上もの障害者がサービスを受けられずに路頭に迷うリスクを背負わされてしまったのでした。

突然、困惑の濁流に放り込まれて、半ば呆然としながら、どのように後任のサービス提供事業所を探すかと頭を悩ませたのですが、ココはベテランのコネとウデのみせどころ。

わがマチの障害者ケアマネとして10年以上のキャリアから、見舞われたピンチごとに協力を願うべき人脈はキッチリ抑えています。

今回は残念ながら、僕が過去の相談支援で面識がある障害福祉サービス提供事業所だけでは13名もの利用者をまかないきれません。

そこで、そちら方面の情報を持っている同業のケアマネに連絡して、過去に関わりがなかった事業所のうち「ココは自信をもってオススメできますよ」という厳選リストを入手。

中には僕が動く前に先方へ事情を説明して「ゼロさん枠で引き受けてくれるよう頼んでおきました」と段取りをつけてくれたケアマネまでいました。本当に感謝の言葉しかありません。

支援打ち切りまでは実質的に4ヶ月弱の猶予がありますが、あらかじめ引継先を確保しておく必要はあります。そこから1週間は本来業務などそっちのけ、連絡→調整→訪問→依頼の日々。

10年以上も仕事をしていれば、過去に同様のピンチを切り抜けてきた実績があります。それに、普段からの支援者間との義理を欠かした覚えはありませんし、人脈にも一切困っていない。

おかげさまで、恐らく僕が飛び込みで新規開拓しようとしてもスンナリ引き受けてもらえなかったハズの依頼でも「〇〇さんのご紹介をいただきまして…」というコネは福祉業界でも絶大。

今後、新しい支援者との関係は僕次第というコトになりますが、その最初のキッカケをスムーズに引き合わせてくれたのは誇るべき仲間たちのおかげであります。

 

取引先を限定するコトがもたらすリスク~リスクヘッジの重要性

突然の一方通告があってから2週間が経過。その間、およそ1/2の利用者との顔合わせが終わり、どうにか新たな支援者との順調な引き継ぎが1人また1人と実施できています。

さっそく来月から引継させていただきますという事業所が大半である中、引き受けてもらうコトは確約したけれど、引き継ぎのタイミングは保留という事業所もあります。

今回、支援打ち切りとなる中には、精神疾患の持病によって非常に繊細な対応を求められるヒトもいます。

こういったケースは担当の精神科ソーシャルワーカーを通じて主治医に事情を説明し、事前に対応方法の指示を仰いだ上で動くのが鉄則。その点でも抜かりなく動かねばベテランの名折れ。

こうして13名の全員を受け入れしてもらうコトができ、事業所を立ち上げてから指折りクラスの危機を脱する算段がついたのでした。

A氏に対しては、僕らケアマネの評価は真っ二つに割れました。本社と支社の板挟みで苦しまれているコトへ同情する派と、このような事態を招いた責任をその後の対応に疑問を呈する派に。

僕個人としては、これまでのA氏に対する信頼は揺るぎませんが、人物評価は改めざるを得ないと思っています。

ここから先はグチ話ですが、A氏の置かれた立場には同情しますし理解もできますが、仮にも担当していた利用者の支援を打ち切る側としての責任の取り方には疑問を感じています。

「どうしようもないんです(こちらの事情も判ってくれよ)」と頭を下げて謝罪するまではいい。でも、あとはゼロさん達ケアマネでどうにかして下さいという態度はいただけない。

特定のケアマネがついておらず、セルフプランで対応しているケースも一定数いたハズなのですが、恐らくA氏はわがマチが業務委託している基幹相談支援センターに一任するだろうと推察。

後日、センター職員にそれとなく聞いてみると、僕の推察どおりでした。

今後、他のケアマネはどうするか判りませんが、僕は、新規ケースの支援を依頼するコトもないし、A氏からの依頼に応じるつもりもありません(まさか依頼などしてこないとは思いますが)。

グチ話はこのくらいにして、今回のアクシデントから学ぶべき教訓は、特定の支援者とだけ取引をするコトのメリットとデメリット、そしてリスクヘッジに対する在り方についてです。

僕はこのブログで、独りケアマネとしてリスタートするにあたり、本当に信頼できる支援者とだけ一緒に仕事をするコトに決めたという経緯を綴ったコトがあります。A氏もその1人でした。

キライなヒトとは仕事をしないというワガママも貫こうと決めていた当時の僕にとって、厳選して取引先を最小限に留めるという方向性は絶対的なものでした。

ところが、1つのサービス提供事業所に多数の契約者を抱えている場合、今回のように事業を縮小するとか事業そのものを廃止してしまう場合、次の支援者探しをする上で致命的なデメリットに。

今回のアクシデントでは僕のように多大な業務負担を被ったケアマネもいれば、それほどでもないケアマネもいます。出遅れない限り、2~3人の行き先を探すなど造作もないコトでしょう。

その意味では、信頼できる支援者を「絞る」ではなく「増やす」という選択肢が最も賢いといえるでしょう。

今後は新たに出遭うコトができた支援者の皆さんと新たな相互協力をしていくコトでリスク分散に努めていこうと思っています。

また、リスクヘッジだけではありません。僕が紹介できる支援者が増えたコトは僕が担当している相談者の皆さんにとっても大きな恩恵を受けるコトができる。選択肢が増えるのですから。

とりあえず絶対的な危機を脱するコトができたので、これからは月末に向かって本来業務に邁進。件数をこなした分だけ実入りは大きい。充分に苦労する価値があるというものです。

気分を切り換えて、来週から本来業務に臨むコトにしましょう。